常念岳は甘くない

登山

20120917083517.jpg常念小屋に着いたのは8時15分。
今回の縦走も常念岳を登って下りると、あとはただひたすら下るだけ。
見るからに山頂への道は険しそうだが、ザックは常念小屋の前に置いていくからなんとかなりそうな気がして、上りに40分、山頂に20分、件に30分という計画をたてた。
しかし、この上りは今回の縦走の中で最もきつい。
岩の上を進んでいくわけだが、間違った岩の上に上ると、落石の危険性がある。
ルートもほぼ直登している感覚で、連続して上ると息が切れてくる。
しかも、このルートは上りと下りが交錯するのだが、なまじ下りの人が道をゆずってくれたりすると、ちっとも休めない。
結局これだけの上りを大きな休みをとることなく進んだが、40分では着かず、9時15分頃に山頂に到着。

20120916094642.jpg山頂はおなじみの記念撮影大会。
もちろん槍ヶ岳も穂高もバッチリ見える。
今回の縦走最後の絶景にしばし見とれることしばし。
逆側に降りれば蝶ヶ岳方面に行けるわけで、まだまだ未踏のルートはいくらでもある。
そんな気持ちを押し殺して15分で山頂を切り上げ、下山を開始。
しかし、ここからが本当の地獄だった。
苦労した岩場は件では更に神経を使う。
上りなら勢いよく行けるが、下りは常にブレーキをかける感じだから、時間がかかる。
そして致命的なトラブルが発生。
同行者の靴の裏が剥がれてしまった。
とりあえず応急措置をしたが、危険な状態のまま30分近く。
結局常念小屋まで1時間と、上りより時間がかかってしまった。
すぐに小屋に行ってシューズの補修方法を確認し、借りたテープでグルグル。
これでなんとしてもヒエ平までもってもらうしかない。
本当はソフトクリームを食べる予定だったが、とてもそんな余裕はなく、ヒエ平のタクシーを2時に予約し、下山を開始。

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