重太郎新道から前穂高岳

登山

20130929084745.jpg桂川沿いに20分ほど遊歩道を歩くと、岳沢への分岐が見え、ここから穂高・岳沢登山路が始まる。
岳沢小山で4km(2時間)、前穂高岳まで8km(6時間)というから、長く厳しい闘いだ。
登り始めてみると、確かに平坦なところはなく一本調子で登っていくので、体力は使うものの、岩場や鎖や梯子があるわけではなく、ある意味安全な登山道。
しかも時折視界が開けると、穂高の山容がどんどん迫ってくるのが気持ちいい。
岳沢小屋が見えてからがちょっと長い感じがしたが、登り初めて約1時間40分で岳沢小屋に到着。
反対側には御嶽山が見える標高は2170m。
すでに700m近く登ったわけだが、目指す場所はさらに1000m登らねばならない。


20130929084846.jpg20分弱休憩して、8時22分岳沢小屋を出発。
しばらくはさっきまでと同じような道が続いていたが、しばらくすると、厳しい岩場の連続。
当然鎖も梯子もあり、一歩一歩足の置き場を考えないと進めない。
かもしかの立場(2520m)、岳沢パノラマ(2670m)、雷鳥広場(2820m)といくつかのポイントを経て紀美子平(2920m)に達するのだが、果てしなく長い道のり。
それでもまだ上りだからなんとかなるが、この道を下るとなると、正直しんどいだろう。
もちろん近づいてくる前穂高、奥穂高には感動しつつも、最後の紀美子平はなかなか見えずに、心が折れそうになる。
ところが最後になんとなく遠くに人の声が聞こえるような気がして梯子を登ると紀美子平。
岳沢小屋から2時間20分後の10時43分に到着。
ここでしばしの休憩で、おにぎりやらお菓子を食べて、前穂高、奥穂高に備える。


20130929084920.jpg11時ちょうどに紀美子平を出発し、前穂高へ。
紀美子平にザックを置いての往復だし、1時間で往復できるとのことだったので、それほどたいしたことはないと思っていたら、これが結構しんどい。
上り下りのすれ違いはあるし、何よりもどの岩を通っていいのかがよくわからない。
紀美子平までと同じようなしんどさを味わいつつ、頂上での絶景を頼りに登り続け、前穂高(3090m)に到着。
その眺望たるや申し分なく、360度の展望が開けている。
奥穂高や北穂高は当然として、槍ヶ岳・常念岳、そして遠くに富士山。
天気も最高に良くて、見えないものはなにもない。
いつまでもここにいたい感じだったが、まだ先は長い。
注意して紀美子平までもどり、しばしの休憩のあと奥穂高に向けて出発。
しかし、その山頂を極めることはなかった。

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