松江の桜

ついに、緊急事態宣言が行われた。
明日から発効するらしい。
該当地域では明日から何が起こるのか。
一極集中のこの国においては、経済活動が機能不全に陥ることすら想定される事態。
山陰にいると、遠くから見守るしかない。
もちろん、兵庫や大阪も該当地域で近いことは間違いないが、そんな実感はない。
しばらくは、将来読み返すことを想定して、新型コロナウイルスの話題を少しだけ書きつつ、本題は別のことで構成することにしよう。
今日は日曜日に見た松江の桜の話。
この日は会社で少し荷物の整理をした後で、桜を見るべく松江市内をジョギング。
ちょっと前までは走力を維持しようという気もあったが、もう少しでも走りさえすれば、内容はどうでもよくなってきた。
松江市内の桜の名所がどこにあるのかわからないまま、ランをスタート。
前日雲南で見事な桜を見たが、松江にはあんなに素晴らしい桜はない。
最初に訪れたのは松江北公園。
国宝松江城マラソンのスタート・ゴールとなった体育館に隣接した公園。
ここに桜があったことを思い出して向かってみたが、確かに整備された遊歩道に桜並木。
でも、よく見たらライオンズクラブが植樹したものらしく、そんな案内もあった。

次にどこに行くかは迷った。
宍道湖畔の公園や松江城に桜があるのはわかっているが、他にもありそうな気がして。
いざ走り出してみると、案外松江の街中には桜が咲いていない。
前日の雲南が素晴らしかっただけに残念。
松江駅の南側を通って、宍道湖の夕日スポットへ。
途中に通った道にも案外桜はない。
人工的に植えられているものかと思っていたが、このあたりは違うらしい。
夕日スポットから北上して、島根県立美術館と宍道湖大橋の間に公園があるが、ここは多くの桜が咲き誇っている。
たぶん本来なら多くの花見客で賑わっている場所。
宴会するには手頃だし、こんな騒ぎじゃ無かったら、まーぶーだってレジャーシートを広げてビールを飲みたい。
でも、実際は人もまばら。
ジョギングしても、誰の邪魔になるわけでもない。
軽快とは言えないペースで通り過ぎつつ、最後に向かったのは、やはり松江城。

先週末も松江城の天守閣に上ったが、本来ここは盛大に桜祭りが行われ、多くの花見客でごった返している場所。
でも、先週も桜は満開前とはいえ、イベントもお店もなく、宴会も禁止されて寂しいものだった。
お城に近づくと、やはり満開の桜。
そんな中で見える天守閣はやっぱり映える。
たまたま撮った写真は桜を優先したので、天守閣が小さくなってしまった。
そして、堀を渡って、お城の一帯へ。
当然のように人がいない。
感染者のいないはずの島根県だが、自粛しているのは他の地域と同じ。
来年こそは賑やかであって欲しいなあ。
ただでさえ、人混みと無縁な山陰。
これが感染者がいない（少ない）こととある程度関係あるのであろうが、決して望ましいことではない。
そんなこんなで10キロ走って、この日のランは終了。
ランの起点と終点はスポーツジム。
ここでシャワーを浴びたのだが、しばらくジムでマシンは使っていない。
たぶん、緊急事態宣言の地域ではスポーツジムも閉鎖するのだろうが、ここは適度に人がいる。
本当は週に１回くらいは体を動かしに来た方がいいとは思うのだが。
このあたりも難しいところ。