北の湖死す

芸能人が亡くなったというニュースにはあまり関心がない。
だいたい高齢で亡くなるし、若いとは言っても数多いる芸能人、ちょっとテレビに出ていたレベルの人も含めて、あまりに多くいるので、あまり驚かない。
スポーツ選手、それも一流選手となると、やはり衝撃は大きい。
北の湖理事長が貧血で休場するというニュースを見たのは朝刊だったような気がする。
それが、夕方には訃報。
大相撲にはそれほど興味はなくなっている。
八百長やしごきなど、悪いイメージがつきまとい、上位をモンゴル出身者が占めていると、正直関心が持てない。
そんな相撲界を引っ張ってきたのは北の湖理事長だし、八百長でどん底まで行ったところからは、よくぞ盛り返したと思う。
何よりも、現役時代の圧倒的な強さは衝撃的だった。
相撲を一番観ていたのは小学校の頃で、横綱は北の湖と輪島。
そこに若乃花（若三杉）が出てきて、遅れて三重ノ海が横綱になった。
大関は貴ノ花、増位山、旭富士、魁傑といったあたりか。
とにかく北の湖が圧倒的で、たまに輪島が優勝するくらい。
大鵬の32回の優勝記録はあっさり抜くのかと思いきや、晩年はあっけなく、千代の富士に主役を譲った。
考えてみれば、30年以上も前の話だ。
それにしてもまだ62歳、若すぎる死だった。