真夏の尾道散歩

旅行(宿泊)

尾道の街に出てきたが、どこへ行けばいいのかわからない。
日射しはきついので、とりあえず日陰を歩きつつ、室内で楽しめそうな場所を探す。
地図を見て目についたのは、おのみち映画資料館。
東京物語という小津安二郎監督の映画を観たことはないが、この映画の舞台が尾道だということはよく知っている。
涼しい室内で色んな映画のポスターを見ていると、往年の名優の名前がたくさん見れて面白いもの。
入場券がセットなので、隣の歴史資料館も観たところでお腹がすいてきた。
何を食べればいいかイメージはつかないが、有名なのは尾道ラーメン。
歩いていて行列になっているのも尾道ラーメン。
さすがにこの暑さの中で列に加わる気にはなれない。
お盆休みということで、お休みのお店も多い中で、次に思い付くのはお好み焼き。
広島に行けてたら広島風のお好み焼きは絶対に食べたいと思っていたが、尾道もお好み焼き屋は多い。
尾道焼というものもあるらしい。
目に飛び込んできた「ぽっぽ家」というお店に入ってみる。

空いていたカウンターに座り、早速注文。
お盆休みの時期はメニューをしぼっているようで、イカフライの入ったものにしてみる。
焼きは厨房の中で一気に行っていて、食べるときに鉄板か皿の上かを選べるが、鉄板は熱そうなので、お皿で食べる。
やってきたお好み焼き、見た目はボリューミーだが、食べてみるとそうでもない。
焼きそばではなく、尾道ラーメンの麺が入っていて、このパリパリした食感は面白いが、お好み焼き特有のガッツリ粉もん感がない。
やっぱり、広島で本番のものを食べたいなあ。
食後は街を散歩。
本通り商店街はアーケードがついているので暑くない。
盆休みでお休みの店も多い。
お店はどこも古いのだが、寂れている感がない。
このあたりが松江をはじめとする山陰の街と雰囲気が違う。
駅もいかにも山陽という明るい雰囲気だが、駅の周辺は案外見所は少ない。
片道100円で向島に行ける船もあるが、そこで何をしていいかわからないのでパス。
帰りは石畳の寺巡りの道をゆったりと歩く。
ここはしっかり日にあたる。
少しずつ標高を上げたかと思ったら、一度下まで下がり、再び急な坂道を上っていく。
かつてウルトラマラソンまで走った人達とはとても思えず、ひいひい言いながら上っていく。

どうにかこうにかスタート地点の尾道市立美術館まで戻ってきた。
この間に出逢えた猫は最後に一匹だけ。
あまりにも暑すぎるのかなあ。
当初は時間があれば寄るつもりの美術館も、当然のように涼を求めて中へ。
しかも、喉が渇いていたので、いきなり喫茶室に入り、アイスコーヒーとプリン。
なかなか散財しているが、これが観光というもの。
休憩後は猫の絵本の原画などを見て歩く。
まさに癒しの時間。
結局尾道にいたのは5時間弱。
下調べをしていればもう少し違った楽しみ方もあったのだろうが、まずまず街の雰囲気を味わうことが出来た。
次はしまなみ海道とセットで来てみよう。
そして、長い寄り道の末に目的地の帝釈峡へ。

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