第19回奥熊野いだ天ウルトラマラソン完走記(その7)

レース(ウルトラマラソン)

14935562171930.jpg折り返し後なので、まずは来た道を戻る。
これまでと違って、これから折り返しに向かう人に声をかける。
どんな大会でも一緒だが、気持ちよく応えてくれる人もいれば、反応のない人もいる。
そりゃ中には走っているだけで必死の人もいるんだから、当然のこと、
エイド19平野バス停(61.2キロ)までの2.5キロは下り基調だが、上りや向かい風でそれなりに歩いてしまう場面も。
それでも気持ち的には楽なもので、キロ6分30秒の設定で、実際は6分8秒のペース。
しかも、エイドではあまり食べる気にならないから、必然的に長くいられない。
1分24秒の滞在で、平野バス停発は12時27分(12時37分予定)の10分リードと変わらず。

14935562222501.jpgお次はエイド20小阪下三差路(63.7キロ)までの2.5キロで、ここも全く変わらずキロ6分30秒の設定で、実際は6分8秒のペース。
ただ、小阪下三差路の手前からやたらと疲れていたのはよく覚えている。
残り40キロという距離もやたらと長く感じた。
小阪下三差路での休憩は2分8秒。
ほぼ飲むだけの休憩にしては時間がかかっている。
このあたりからエイドで休みたいという気持ちが強くなっていた。
そうはいっても、10分くらいちゃんと休まないと疲れなどとれるわけもなく、結局は追われるようにスタートしたのは、12時44分(12時54分予定)と10分リード。

14935562274712.jpg小阪下三差路からはすれ違いコースを離れ、熊瀬川エイドに一直線。
それもかなりの下り。
頭の中でも熊瀬川エイドまでたいした距離はないとわかっているので、傾斜のままに気持ち良く飛ばしていく。
いや、気持ちよくはなかったような気がする。
今回のレースで一番不思議だったのは、下りでスピードが出たときにやたらとしんどく感じたこと。
数字的にはエイド21熊瀬川(65.9キロ)までの2.2キロは、キロ6分30秒の設定のところ、5分9秒のペース。
完全に走らされている感じ。

14935562310603.jpgたどり着いた熊瀬川は、行きと違って、飲んだらすぐに出発する1分のポイントという認識だった。
しかし、下りきったら体はグッタリ。
なかなか回復せず、3分39秒の休憩の結果、13時ちょうどのスタート(13時9分予定)は9分リード。
下りでとばしたのに、長く休憩したせいでかえってリードがなくなっている。
このあたりの走り方のまずさは今後改善していかないと。
そして、このレース最大の危機が始まったのはここから。
このあたりまで来ると、走ってもキロ7分だったり、平地でも歩きが交じることは折り込み済。

14935562346594.jpgところが、熊瀬川をいくらもたたないうちに歩きが交じる。
何となく吐き気があるようなないような。
走ろうとすると、上半身にしびれが出たような気がする。
今となっては、その時の雰囲気が思い出せないのだが。
次のエイド22西中野川トンネル(70.3キロ)までは4.4キロとかなりの距離。
そこに歩きが交じるのだから、当然のようにどんどん抜かれ、抜いた人達は遠ざかって行く。
どんどんと言うほどたくさんのランナーはいないのに。
苦しさを紛らすために音楽を聞き始めたが、それも効果は微妙。

14935562381445.jpgそれでもこの区間はキロ7分の設定が7分7秒のペースだから、よく頑張った方だと思う。
西中野川トンネルでは2分5秒の休憩で13時34分発(13時41分予定)と7分リードだから、少しずつ追い詰められてきた。
トンネルの向こうの光は明るいものとは言えなかったが、とりあえずトボトボと。
まだまだ残り30キロ。
真面目にリタイアすることも頭にあったように思う。
それでも一歩ずつ前へ。

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