登山開始
いよいよ投入堂に向けて登山を開始。
昨日も書いたように、この投入堂は三佛寺の奥院で、建っている場所は切り立った崖の窪み。
706年、修験道の開祖として知られる役小角(えんのおづぬ)が法力の力で仏堂を投げ入れた伝えられている。
もちろんそんなわけはないが、近年の科学的調査により平安後期の建築物とされているものの、その工法については今も謎のまま。
参拝するには高低差160メートル、距離にして700メートルも山道を登らなければ拝むことすらできない。
早くみたいなあ、と思いつつ、そこにたどり着くまでに幾多の障害があるというのは、いかにも修験道という感じ。
木の根や鎖の登山道
最初こそ朱色の立派な橋が架かっているが、そこから先はひたすら獣道のような険しい道が続く。
斜面も急で、岩場や木の枝や根っこを掴まないと登れない箇所ばかり。
雨が降ったら入山禁止になるのだが、当然だろう。
特に上り始めは平坦な場所などない。
木の根っこに足をかけ、木の枝をつかみながら上って行く。
何かのアトラクションのようだ。
ただ、確実に標高は稼げるし、なかなか楽しい。
最大の難所はくさり坂。
ほぼ壁に近い状態の岩場が10メートルほど続いており、鎖を掴んでよじ登らなければならない。
そのため、腕力に加えて踏ん張る足腰の力も必要。
奥様もかなり苦労していたし、年配の方もかなり苦しんでいた。
文殊堂~鐘楼堂 ~ 投入堂
そんなくさり坂の上にある文殊堂は休憩スポットになっており、しかも縁側からの景色は絶景。
その縁側、ちょっと斜めになっていて怖かったけど。
文殊堂の先には大きな鐘がある鐘楼堂で、当然鐘をついてみる。
その後にもう1つの絶景スポットになっている地蔵堂もあったのだが、脱いである靴がたくさんあり、混んでるとみてパス。
ここを過ぎると、比較的なだらかな道が5分ほど、でようやく投入堂に到着。
投入堂に入ることはできず眺めるだけだが、こんな不安定極まりない場所によくぞ建てたものだと感心してしまう。
国宝に指定されているというのも納得だ。
ここはどうしても人が滞留してしまい、皆写真を撮っているので、人が映らないように写真を撮るタイミングが難しい。
5分ほどの滞在で下りへ。
下りは快適
帰りも当然のことながらしんどい。
とはいえ、慎重に足の踏み場所さえ考えれば、案外危険はない。
登山道は整備されていて、要所では上りと下りが別の道になっている。
文殊堂は、帰りは建物の下をくぐるようになっていた。
結局約2時間の山歩きだったが、先週の大山よりずっと楽しかった。
登山というよりはフィールドアスレチック。
確かにハードだったが、この道で標高差が1,000メートルもあれば確かに大変だが、たかだか160メートルなので、たかだかしれている。
奥様も大満足だった。
駐車場に戻ると、倉吉のラーメンはパスして、湯梨浜町の東郷池のほとりにあるカフェで昼食。
松江には14時半にはもどれたので、約半日の楽しいレジャーだった。
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