近くて遠い隠岐
隠岐は島根県にあるが、松江にいるからといって、簡単に行ける場所ではない。
道後と言われる隠岐の島なら出雲空港から飛行機で行くことも可能だが、観光の中心は島前で、船で行くしかない。
道後は3年間で1度だけ仕事で行ってはいるが、印象はただの港町。
どうせなら奥様と島前に行きたいと思いつつ、なかなか機会がなかった。
コロナ禍ということもあるが、往復のフェリーあるいは高速船、宿泊場所、一番の問題である島内の交通がなかなか計画がたてられない理由だった。
レンタカーの台数も限られているし、予約したところで、風の具合によっては船は欠航。
土日を潰して予定をたてるのに躊躇しているうちに、ここまで来てしまった。
日帰りて西ノ島へ
そこで思いついたのが、日帰り弾丸ツアー。
「再発見、あなたのしまねキャンペーン」は既に何度も利用しているが、その中に「島根県民限定 西ノ島日帰り定期観光コース」というものがあって、
・往復のフェリー
・昼食の弁当
・路線バス
・定期観光バス
がセットになって、正規料金10,600円のところ、島根県民限定で5,000円引きの5,600円、しかも2,000円のしまねっこクーポンがつくので、実質負担は3,600円。
これなら少々天気が悪くて、いい景色が見れなかったとしても後悔はない。
波は大丈夫そう
今月19日にネットで申込むと、すぐに隠岐汽船から返信が来て、お金を振り込んだところで予約完了。
その日から気になっていたのは、波の高さ。
隠岐汽船のホームページには当日と翌日の波の高さと、フェリー、高速船の運航状況が表示されている。
だいたい、3mを超えると高速船が欠航で、5mを超えるとフェリーも欠航。
フェリーが欠航なら当然このツアーも中止になるのだが、3m以上の波なら運航してツアーは実施されても船酔いが心配。
なにせ、半分以上が往復のフェリーの時間だから、波の高さは重要。
結果的に昨日は3m近い波の高さだったが、今日は1.5〜2mの予想。
特2等で西ノ島へ
七類湊の出港は9時30分ということで、家を出たのは余裕をみて8時10分。
40分くらいで七類港に着いたのだが、駐車場が意外と混んでいる。
窓口で乗船券を引き換えて、船内に入ったのは9時5分くらい。
我々の乗るのは特2等。
「特」と付いていはいるが、2等と同じ雑魚寝スペース。
ここで2時間以上どう過ごせるかが大きなポイント。
すると、2等の混雑とは違って、特2等は空いている。
しかも、我々の専用のスペースとして、「予約席」の札があり、天井からは名前がぶら下がっている。
となれば、余裕をもって寝ることが出来る。
この船は目的地の西ノ島の前に知夫島に立ち寄るのだが、そこまでほとんど寝ていたとおもう。
快適かどうかは別として、船酔いとは無縁の船旅で、12時5分に西ノ島の別府港に到着。
観光バスか観光船か
ここから定期観光バスの出る浦郷までは10キロ以上離れていて、路線バスで移動。
マイクロバスだったが。
バスを降りると、観光船と観光バスの事務所に向かい、この会社の人が出迎えてくれた。
既にわかっていることだが、今日この日帰りツアーに申込んでいるのは我々2人だけ。
ということで、すぐに弁当を手渡してくれた。
出発の13時までに食べることになる。
ここで言われたのが「観光船でもいいですよ」のひと言。
実際観光バスと観光船は同一料金。
一般的には観光バスなんだろうが、観光船も人気があるし、昨日波が強くて運休だった観光船が今日は営業。
待合室にいるお客さんは2人で、こちらは観光船。
まーぶー達が観光船を選ぶと、観光バスは運行しないのだろう。
どっちも魅力あるだけに、悩む。
明日へ続く。
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