DIC川村記念美術館が休館になる
2023年2月18日、オシドリを見るために、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館を訪れた。
ただ、その日は美術館自体はお休みで、ただ庭園を散歩しただけだった。
美術館の作品そのものはまたオシドリを見に来た際に観ることができるだろうぐらいに考えていた。
ところが今年になってこの美術館の閉館の話題が一気に出てきた。
一旦は「2024年12月までに東京都内への移転並びに規模の縮小または美術館の運営自体の休止を含めて検討」するとなった。
ところが、休館予定発表後土日祝日の来館者数が発表前の5倍に急増したため、休館開始予定を2ヵ月延期し、2025年3月下旬までは開館を続けることが2024年9月30日に発表された。
美術館は大賑わい
一応来年の3月まではオシドリを見に行くついでに行けないわけではないが、やはり改めて素晴らしいコレクションがある美術館だということも分かり、早いうちに行っておこうということで、今日は久しぶりに千葉県までドライブ。
行き先は美術館と酒々井のアウトレットくらいなので、ゆったり目に8時40分の出発。
甲州街道や首都高も大きな混雑もなく、先日のようなETCカードのトラブルもなくて、1時間40分くらいで到着。
すると、駐車場に入る前から入場券売場の列が見えるし、駐車場にもかなりの車。
早速入場券売場に並んで1800円の入場券を支払う。
いよいよ美術館の中へ。
絵に解説がないのはしんどい
最初の部屋がメインとも言える部屋。
モネ、ルノワール、ピカソ、シャガール等の名画が展示されている。
思ったほどの混雑ではないが、展示室がゆったりしていること以上に驚いたのが、絵画の説明がないこと。
美術館にしろ、博物館にしろ、この解説というものは重要で、まーぶーはこれを読むのが楽しみ。
それがないとなると、ちょっと拍子抜け。
その対策なのか、アプリから説明を聞くことが出来るようで、多くの人がスマホを耳に押し当てている。
まーぶーも途中から真似てみたが、一つの絵の解説は90秒くらいあって、とても聞いていられない。
どうせならスマホに文字で解説が表示されればいいのになあ。
レンブラントは素晴らしい
そして、次に目に入った絵画がレンブラントの「広つば帽を被った男」。
たぶん、レンブラントの絵画の実物を見るのは初めてだと思うが、この美術館でも独立した一角に展示しているだけあって、素晴らしいの一言。
「モデルの顔には画面左方から光が当てられ、その生き生きとした表情が陰影豊かに描き出されており、肌や髭・髪の毛、レースの襟や黒い衣裳など、質感をリアルに再現した細部の描写も見事です」というのが美術館ホームページの解説なのだが、まさにその通り。
これだけでも観る価値はあると思う。
美術館の今後が心配
ただ、そこから先はあまり感動はなかった。
開催中の企画展は「西川勝人 静寂の響き」というもので、本人が自ら配置した展示は見事ではあるが、正直そもそも難解。
解説がないのはこのあたりでもしんどい。
マーク・ロスコの「シーグラム壁画」やフランク・ステラの作品も、確かにいいとは思うが、特に前者は難解だし、それ以外の作品も「無題」のタイトルで解説がないのは苦しい。
作品はすべてゆったりと展示されているだけにもったいないような。
これがまーぶーだけなら良いが、レンブラントまでの展示に比べれば、それ以降は明らかに人が少ない。
我々も2階まで観てから、再度1階から入り直して、レンブラントまでを鑑賞した。
この先この美術館がどうなるかが本当に心配だ。
庭園も賑わっていた
美術館本体が観終わったところで、庭園の散策。前回同様池には白鳥がいた。
ただ、時期的にオシドリは飛来していない。
それでも庭園には多くの人が寛いでいた。
美術館と庭園をセットで楽しむにはいい環境だと思う。
とにかく来年の4月以降美術館がどうなるのか。
予定通り休館になったとして、庭園はどうなるのか。
庭園だって維持費がかかる。
株主の意向もあるだろうが、オシドリが心配だ。
とりあえず3月までにもう一度訪れておきたい。
美術館を出た後は、昼ご飯を食べて、アウトレットに行ったのだが、その話は来週の平日のネタに。
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