富岡製糸場へ
本日は予定通りの遠出。
メインの目的地は富岡製糸場。
富岡製糸場といえば、明治5年に明治政府が設立した官営の器械製糸場であることは当然知っているし、昭和62年に操業停止になったことも、ニュースで見たような気がする。
2014年に世界遺産に登録されてからは来場者も急増したようだが、まーぶーは行ったことがない。
2つ前の大河ドラマ「青天を衝け」でも描かれていたし、最近の「ぶらぶら美術・博物館」でも取り上げられていて、近いうちに行きたいと思っていた。
スタットレスタイヤがあるので、雪が降っても問題ないし、ついでに群馬のハクチョウスポットにも行こうという計画。
無料駐車場から遠い
出発は7時40分と、そんなには早くない。
どうやら2時間ちょっとで着けそうだし、無理に早起きしてしまうと、途中で眠たくなる危険性がある。
実際には、環八も詰まる部分があったし、関越自動車道は何度も渋滞。
ちょっと関東の高速道路をなめていたかもしれない。
それでも3時間弱で富岡製糸場の近くへ。
ここで初めて、富岡製糸場の近くには無料の駐車場がないことを知る。
案内に従って無料の駐車場に着いたら、製糸場までは10分以上歩くとのこと。
一瞬近くの有料駐車場に移動しようかと思ったが、それもすぐそばではないと知り、諦めて歩くことにする。
富岡の街はお世辞にも栄えているとは言えない。
何やら島根県に戻ってきたような気分。
東置繭所
何故かすぐそばの旧韮塚製糸場で富岡製糸場の券を買って中に入る。
そこから約1時間ちょっとで見学。
もともた富岡製糸場の構造自体はよく分かっていない。
まずは正面の東置繭所(国宝)。
当時2階では乾燥させた繭を貯蔵し、1階は事務所や作業場として使用していたらしい。
製糸場の歴史や仕組みがわかるギャラリーがあって、とりあえず見るのだが、ここはエアコンもないのか、かなり寒い。
とりあえず、一通りの知識はここで得ることが出来る。
外に出てみると、改めて巨大な建物であることがわかる。
西置繭所
お次は2020年10月にリニューアルされた西置繭所(国宝)。
東置繭所と同様に2階は繭を貯蔵していた建物で、明治から昭和にかけて115年にわたり繭倉庫として使われ続けたとか。
ここは新しい展示室なので、綺麗でエアコンも効いている。
富岡製糸場の創設、富岡製糸場で働き暮らした女性たちの生活、そして生糸づくりの作業(製糸工程)について、ビジュアルに分かりやすく展示されていて、確かに見やすいのだが、内容的には東置繭所で見たものと重なるような。
繰糸所
一番の見どころは、繰糸所(国宝)。
繭から生糸を取る作業が行われていた、長さ約140mもある巨大な工場。
創設当時はフランスから導入した金属製の繰糸器300釜を設置し、300人の工女が一度に作業できたそうな。
現在ここに残されているのは、昭和41年以降に設置された自動繰糸機で、1987年の操業停止時の状態で保存されている。
もはや過去の遺物。
もちろん、これと同じものが今でも稼働そているらしいが。
歴史を感じる場所だ。
駆け足だったけど、ちょっと物足りない
その後は色んな施設の間を縫って散歩状態。
中に入れない施設が多く、寄宿舎なんかは遠くから眺めるだけ。
世界遺産ということで、多くの観光客が訪れるのだろうが、なんとなくまとまりに欠けるような気もする。
これから見れる場所も増えていくのだろうか。
最後は東置繭所に戻って、売店やシルク製品を見てフィニッシュ。
ちょっと駆け足だったような、じっくり見るにはしんどいような。
同じ世界遺産の石見銀山とは内容がまるで違うが、何か物足りなさを感じた。
駐車場までの帰りも、やっぱり街中の寂しさが気になるし。
昼ご飯はこのあたりで食べようと思っていたが、とりあえず車に戻る。
そして、群馬の旅はまだまだ続く。
コメント