3連休初日は、上野の東京都美術館で開催されている「没後50年 藤田嗣治展」へ。
明治半ばの日本で生まれ、80年を超える人生の約半分をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州の土となった画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)。
あまりにも有名な画家ではあるが、案外知っているようで知らないもの。
2018年はその藤田が世を去って50年目にあたり、この節目に、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の主要な美術館の協力を得て、画業の全貌を展覧する大回顧展を開催されている、ということらしい。
東京の会期は10月8日までなのだが、今後の日程を考えると、案外行く日が限られているので、今日は雨の中を上野まで。
なかなか見どころのたくさんある展覧会だった。
あの当時日本人としてフランス画壇で成功したことも凄いが、ほぼ60年スランプなく書き続けて、大量の絵画を残しているのもすごい。
その絵画も、戦争描写から裸婦像、宗教画と多岐にわたっている。
藤田の代名詞は「乳白色の下地」による裸婦とのことだが、正直このあたりはあまり好きではない。
薄塗りのぼやっとした油彩画に興味がないからだが、その裸婦像と一緒に描かれた猫は興味深い。
5度も結婚したこと、フランスを中心としつつも、第二次大戦時の日本や、その後世界を旅する様子など、これまで知らなかったこともいっぱい。
大混雑というほどではなかったが、比較的高齢層を中心になかなかの盛況ぶり。
展覧会そのものは大満足。
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