大天井岳からの眺めは素晴らしかったが、本日の本来の行程はここから。
5時50分に大天荘を出ると、常念岳直下の常念小屋を目指す。
しばらくは右手に槍ヶ岳や穂高の山々を見ながら移動。
これまで北アルプスの各山の位置関係はあまり頭に入ってなかった。
なんとなく槍ヶ岳がいいと思いつつも、それがどのくらい遠いかわからなかったし、穂高にしても、西穂高、奥穂高、新穂高等々、どれがどれやらよくわからない。
それでも今日の行程は右手にずっと槍ヶ岳を見ることができたし、穂高の山々もじっくり見れる。
それぞれの山には基地となる山小屋が点在するし、その横には多数のテントがあるのもよくわかる。
今回は穂高あたりは全く候補にもなかったが、次は穂高のどこかに行ってみたいと二人で話をしながら進む。
尾根筋の道は急すぎず、ゆるすぎず。
すれ違う登山客も多すぎず、少なすぎず。
とても贅沢な時間を過ごしているという実感がする。
途中いくつかのピークをすごしたが、その都度山頂に登るのではなく、横を通り過ぎて行くだけ。
北アルプスだから出来る贅沢さ。
緑の絨毯のような中を進んでいく感じも気持ちいい。
常念小屋に着くまでの約2時間は本当に山に登って良かったと思える時間だった。
しかし、常念小屋が見えてからは一変。
あと10分くらいで着くかに見えた常念小屋はたっぷり20分以上かかり、その下りは急。
目の前に見える常念岳がだんだん大きな壁に見えてきた。
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