十六島に行ってみた
出雲市に十六島という場所がある。
まず、この字からして普通読めない。
「うっぷるい」と読む。
「十六島海苔」という高級海苔があって、収穫時期は12月から2月までという極めて短い期間に限られ、冬の荒れ狂う日本海の足場の悪い岩場で「シマゴ」と呼ばれる人達によって一枚一枚手で摘み取られている。
当然この十六島の岬周辺で収穫されている。
この十六島に先週金曜日に行ってみた。
ゴルフの練習をして、ラーメンを食べた後、本当は走ろうと思っていた。
平田にある日帰り湯を起点として、この十六島まで往復すると、計画年休にふさわしいランのように思えた。
しかし、あまりの暑さで断念。
それでも、この不思議な名前の場所には行ってみようと、車を走らせた。
場所は日本海に面した、島根半島西岸の外れ。
相当寂しそうな場所ということは、地図からも見て取れる。
風車の迫力
平田から車で15分くらい、途中からは通行止めなんじゃないかと思うくらい寂しい場所に入ってきたが、どうにか駐車場らしき場所にたどり着いた。
そのあたりは「十六島風車公園」という公園になっている。
十六島は日本で最大級の風力発電施設がある所でもあり、高さ75m、羽が1枚あたり44mの風車がなんと26基もあるという。
行くまでは想像もつかなかったが、車を降りるなりビックリ。
とにかく音が凄い。
よく風力発電の風車は人の住む所には建てられないというが、この音を聞けばそれが間違いないことがわかる。
目の前にある風車は巨大だし、はるか遠くまで風車が並んでいるのも圧巻だ。
これでどの程度の電力が賄えるのだろうか。
たぶん、島根原発に比べれば、微々たるものなんだろう。
遊歩道を歩いてみる
公園ということで、遊歩道が整備されている。
本当は海の方に下りて行きたかったが、ちょっと危なそうなのでやめておいた。
灯台もあるみたいだが、地図には道がない。
ネットにはたどり着いた人の記録がいくつかあるが、どれも迷いそう。
こんな暑い中で遭難したくない。(そこまで危険ではないだろうが)
遊歩道は小山を上って行く。
これがなかなかの急傾斜ですぐに息が上がる。
高いところに登れば絶景が見えると思ったのだが、どこから見てもなんとも中途半端。
海がキレイに見渡せる感じじゃない。
もう少し登ればなんとかなるかと思ったら、下りに入った。
しかも、その先に抜けられるかと思いきや、遊歩道の終点で行き止まり。
戻って来るしかないので、新たな景色もなく、なんとなくモヤモヤ。
小伊津海岸の洗濯岩
とりあえず車に戻って来たが、来た道を引き返してもつまらないので、先に進んでみることにした。
地図上は一畑薬師方面まで抜けられるように見える。
しかし、いざ車を走らせると、やたらと道が狭い。
島根半島の日本海側はこういう道が多いのは理解しているつもりだが、いつ走ってもヒヤヒヤする。
もちろん対向車など滅多に来ないのだが。
少なくとも、こんなところでジョギングなどしなくて良かった。
途中一箇所だけ車を停めたのが小伊津海岸。
いわゆる「洗濯岩」になっている。
宮崎の青島海岸が有名だが、ここはそれを小さくした感じ。
そこここに釣りをしている人がいる。
計画年休のプチドライブ。
たぶん、もう来ることはない場所に行くのも悪くはないな。
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