木綿街道はTrattoria814のランチだけ

雲州平田の木綿街道

一畑電車の一日券を買って、ただ往復するだけではつまらないということで、途中下車したのは雲州平田。
えびだいの時は85キロくらいのエイドが置かれている所だが、ここは木綿街道と言う観光名所がある。
江戸末期から明治初期にかけて、「平田木綿」は、大阪や京都で良質の木綿として高く評価され、遠方との取引が行われるようになり、船川周辺は木綿の集散地として多くの船が往来し、賑やかな市場町として発展。
街道には多くの商家が軒を連ね町の繁栄を支え、船川に隣接する新町、片原町、宮ノ町周辺は、綿花流通の道として使われたため、「木綿街道」と呼ばれるようになったとのこと。

Trattoria814で雲丹と貝柱の贅沢なトマトクリームソース

ならば雲州平田の駅からすぐに行けるかと思いきや、案内もはっきりしない。
街そのものはとても静か、というか賑わいはない。
まずは昼ごはんということだが、事前に調べたお店は木綿街道のど真ん中。
ようやくたどり着いた木綿街道だが、どうも調べたお店と違う。
でも「Trattoria814」というお店は古民家を改装したようで、雰囲気はいい。
川沿いの席に案内され、のんびりと川を見ながらのランチはほぼ木綿街道のすべてのよう。
最初に出てきたサラダ自体が洒落ているし、パンも自家製。
パスタはまーぶーにしては珍しくプラス400円の雲丹と貝柱の贅沢なトマトクリームソース。
デザートのチーズケーキといい、しっとりとお腹にたまる。
そもそも木綿街道の中で飲食店はこことあと一軒で、そこは木綿街道交流館に併設。
もちろん、木綿街道を離れて大きな通りに出ると、普通のラーメン屋とかあるんだろうが、それじゃ寂しい。

酒持田本店

食後はその木綿街道交流館に行ってはみたが、ひっそりしている。
いきなり長々と話しかけられてしまったし。
戻っている途中で寄ったのは酒持田本店。
ここは「ヤマサン正宗」を醸している蔵で、棚にも冷蔵庫の中にも美味そうな日本酒が並んでいる。
しかし、これからコンサートに行こうというのだから、当然買えるわけもない。
そんなこんなで終わった木綿街道だが、やっぱり寂しいなあ。
これが地方の現実と実感。
駅に着いたら丁度電車が来るところだったので、そのまま出雲大社へ。
次に来る機会はあるだろうか。

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