旧中山道４回目(熊谷駅～本庄駅)

熊谷市内はほぼ17号沿い。
幹線道路なので、面白くもなんともない。
天気がもちそうなのは有り難いが、気温が高くてやたらと汗をかく。
籠原の手前からようやく17号を外れるのだが、逆側にいたら信号はなく、無視して渡るには目の前のパトカーが気になって遠回り。
しばらくして264号沿いの一本道に。
道が狭くなって走りやすいかと思ったら、ちゃんとした歩道がなくて、むしろ走りにくい。
しかも、中山道っぽいものは何もない。
そのせいか、どうにも体が前に進まず、まずは８キロほど走ったところでファミマに入ってドリンク休憩。
ここまで何も飲んでないから、この休憩は仕方ないが、目標とする新町までの30キロを走るのはほぼ難しいと実感。
その後も続く264号の一本道に、やはり調子が上がらない。
お腹がすいたせいかと思いつつ、さすがに今日は暑くてラーメンという気分ではない。
深谷駅手前の11.6キロ地点にスーパーがあったのでピットイン。
海苔巻きを買いつつ、イートインスペースがあったので、温かいお茶を飲みながら食べる。
この時点で目標は20キロちょっとで走り切れる本庄に定める。
20分ほど休憩した後は深谷の街。
酒蔵があったり、案外風情のあるたたずまいなのだが、まるで写真を撮る気にもならず、淡々と通り抜ける。
深谷で写真に撮ったのは常夜灯だけ。

その後もほぼ一本道。
本来なら道を間違える可能性や、スマホで確認する時間が少なくていいはずなのだが、調子が悪いと信号待ち以外は休めない。
一本道がほぼ終わったところで、17号に合流するが、ここは熊谷あたりと違って、１車線の道路。
17号から離れるのは岡部駅の手前。
ここでしっかり道を確認して右にそれ、しばらく行ったところに「中山道古道について」という石碑が立っている。
平成23年に作られたもので、最近の歴史ブームに合わせて、わざわざこうしたものを設置したようなことが書かれている。
そのそばには「中山道左」と出ている。
珍しく親切だし、横には茶屋風の商店。
なかなかいい風情だと思って左に進むと、数十メートル先の右折地点には何の目印もなし。
標識が必要なのはここだと思うが。

その直後に渡った「滝岡橋」というのが、何かのどかで今日一番心に残る風景だった気がする。
案外この日は川の風景とは無縁だったなあ。
いよいよ終盤で、ここから先は本庄駅に向かうだけ。
当初の予定では、新町まで走って銭湯をゴールにするつもりだったが、あと９キロ走るのは無理。
ここでドリンク休憩をとりつつ作戦を練る。
手前に戻っても風呂はないし、熊谷駅近くの銭湯は３時から。
あとは高崎駅から10分くらい歩く日帰り湯。
13時45分に本庄を出て高崎に出れば、日帰り湯に50分くらい滞在して、湘南新宿ラインの快速に乗ると、５時50分くらいに帰宅できる。
この段階で本庄駅までの残りの距離がどれだけかはわからなかったが、今日はスピードアップできるような状態にはない。

それでも少しはペースアップしたが、途中で目的の電車を諦め、フラフラの状態で本庄駅に着いたのは13時55分。
結局最後まで中山道らしいものに触れることもなく、ただ苦しい走りをしただけの街道ランだったが、とりあえずこの日の最低限の目標は達成。
一瞬トイレで着替えて終わりにしようと思ったが、かなり汗をかいていて、やはり風呂には入りたい。
本庄駅発が15分遅れたことで、高崎に出るとゆっくり風呂に入る時間はなさそうだし、新町の銭湯は何時から開いているかがよくわからない。
とりあえず高崎行きの電車に乗ることにした。