北九州マラソンでも感じたが、レース後半になって行って帰ってくるのって、心が折れる。
特に折り返し前後は夢前川サイクリングロードで、道幅も狭くて走りにくそう。
この往復区間だが、出足は順調だった。
エイドで目新しいクロワッサンを食べ、給水では珍しく止まらずに走り抜け、たくさんのランナーを抜いた。
実際に27キロから30キロまでの間はキロ6分を切って走れていた。
このまま最後まで走れるんじゃないかという錯覚もした。
しかし、それは当然のことながら錯覚でしかなかった。
サイクリングロードに入ったあたりから、また脚が動かなくなってきた。
それと、対岸のランナーを見ていると、いつになったら折り返してあっちに行けるのか、という気持ちが出てしまう。
狭いながらも応援の人は多い。
というか、狭いところに応援の人がいるのはちょっと走りづらい。
特にこのあたりになると、ただでさえ歩いている人を抜いていったりしなければならないし。
応援は家族総出で家から出てきてる感じで嬉しいんだけど。
苦しみつつ迎えた折り返しは32キロ過ぎで、かなり脚が張っていたから、このあたりで1度止まれば良かった。
実際には道が狭いから、なかなか止まりにくく、無理して走っていると、34キロあたりで急に激痛が走った。
正確には、それまでもずっと痛みはあったし、特別に強い痛みではないのだが、全く脚が動かなくなった。
それまでは屈伸したらまた走っていたのだが、この時はそれも出来ずに歩くしかなかった。
まだ8キロあるから、このまま歩いた場合制限時間内だとしても厳しいとも感じていた。
その後走りと歩きを短い感覚で繰り返したが、痛みには波があるもので、しばらくすると少しだけ楽になり、夢前川に別れを告げる時にはまたなんとか走れるようになってきた。
ここから先の5キロは昨日も自転車で通った道。
1キロ1キロが長く感じるのは毎度のことだが、着実に残りの距離が減っていくのをこんなに嬉しく思ったレースはない。
このあたりから再び雨が降ってきた。
サブ4で走っていればこの雨には会わなかったんだなと思いつつ、再び雨合羽を着る。
応援は決して多いとは言えないが、皆さん大きな声をかけてくれる。
そう、このマラソン大きな声を出して応援してくれる人が多かった。
まーぶーとほぼ同じペースで走っていた黄門様と神姫バス制服二人組には特に声援が集まってた。
着実にゴールに近づいているのだが、西から向かっていると、姫路城天守閣は視界に入ってこない。
係の人の「二つ目の信号の先で左に入ります」という声がどれだけ嬉しかったことか。
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