埼玉ふれあいのみち「伊豆ヶ岳を越えるみち」

「（3）伊豆ヶ岳を越えるみち」は「西武鉄道吾野駅から奥武蔵の盟峰・伊豆ヶ岳を越え、西武鉄道正丸駅に至る健脚向きのコースです」というのが説明文。
実際には逆の正丸駅からスタートするのだが、伊豆ヶ岳を超えて５キロほど行くと、「（2）奥武蔵の古刹を訪ねるみち」と合流して吾野駅に向かう事になる。
これではあまりにも非効率ということで、伊豆ヶ岳まで行ったら正丸峠まで折り返して、次のコースに向かうという計画。
正丸駅からしばらくは林道をゆるやかに上っていく。
ところどころに民家もあり、同じ電車で来た先行のハイカーを抜いていくが、走ったりはしない。
なんたって長丁場なので、バテてしまっては意味がない。
川沿いを気持ちよく歩いて、林道の終点から山道。
ここからも川沿いの道になるわけだが、やたらと水量が多い。
この日も天候は曇りだが、この間の台風の影響なのか、道がやたらと濡れている。
何も考えずにランニングシューズを履いてきたが、これは大失敗でトレランシューズにすべきだった。
粘土質の部分はやたらと滑ってしまう。
やがて本格的な沢沿いになると、時々水に浸かりながら上り、最後は急坂を息切らしながら正丸峠へ。
正丸峠には茶屋があるということだったが、そもそもここは車道に面しているから、立派な建物がある。
峠には自転車やバイクの一団がいる。
ポツポツと雨も降っているし、やたらとガスっているから、峠からの眺望は良くない。

ここまででやたらと汗をかいているが、まだ200メートル以上上らないといけないので、一息入れてから伊豆ヶ岳方面へ。
しばらくは快適な山道で、場所によっては下りを小走りで走る事もできる。
小高山、五輪山をパスして、いよいよ伊豆ヶ岳というところで、傾斜が急になってきた。
まず、鎖場の部分は閉鎖されている。
そしてメインのルートとなる女坂はロープにつかまらないと、やたらと滑ってしまう。
長さにしたらたいしたことはないが、やたらと気をつかってたどり着いた山頂は851メートル。
残念ながら眺望はきかないが、今日唯一といってもいいピークなので、しばし堪能。
「伊豆ヶ岳山頂地名板」がこのコースの撮影ポイントなので、テーゲーさんに撮影してもらう。

10分ほど休憩して正丸峠にとってかえすが、下りは上り以上に気をつかう。
途中滑って手をついてしまったが、おかげでドロドロ。
ケガをしないだけましだが、とにかくコンディションが悪い。
その後はようやくランの部分も増え、11時くらいには正丸峠に戻ってきた。
時間的には予定通りと言っていいだろう。
全体的に涼しいのだが、やたらと汗をかくのは湿度のせいか。
正丸峠からの眺めもさきほどよりは良くなっている。
しばし休憩し、体制を立て直したところで、次の「（4）峠の歴史をしのぶみち」へ進む。