水戸街道５回目（石岡駅～水戸街道終点）

もう数日たっているし、今更感が強いが、一応水戸街道最終回を振り返ってみる。
こういうのをやっておかないと、落ち着かないという性格も困ったものだが。
暑いし、先が不安なのでゆっくりと走っているうちに、石岡市は終了して小美玉市へ。
小美玉市なんて知らないと思っていたが、2006年の合併に際し、「小川町」「美野里町」「玉里村」の頭1文字をとって「小美玉市」と命名されたらしい。
まあ、元の３つとも知らないんだけど。
とにかく暑い。
ペースは当然ゆっくりなのだが、なんとなく呼吸がしんどい。
そんな中で出てきた菜の花畑。
姫路城マラソンで見た光景を思い出す。
こういう景色は心が和むなあ。

このあたりは幹線道路ではないので、走りやすかった。
しばらく走ると、本日初めての６号に合流。
幹線道路沿いはつまらないが、桜並木もあったりして、その一瞬は気が紛れる。
堅倉三叉路から左に入って６号から外れ、明治乳業の工場先から片倉宿が始まってくる。
片倉宿の付近は小美玉市の中心地で、市役所も立っている。
ここは脇本陣があり、庄屋クラスの屋敷もあって、じっくり見れば色んな建物が楽しめそうだが、すでに暑さでしんどくなり、淡々と通り過ぎる。
ここからしばらく田畑ばかりの寂しい道が続くが、逆に言えばこのあたりが最後の街道ランらしいところ。
今日はここまでおにぎり１個しか食べてなくて、そろそろコンビニ休憩と思いつつ、こういう道にはコンビニはない。

やがて６号に合流し、石岡15kmという標識を見て愕然。
まだ半分しか来ていないということになり、気持ちはブルーなのに、まだ走らなければという義務感だけで前に進むしかない。
しかも、６号に合流してもコンビニがないまま、再び６号を離れてしまった。
コンビニを求めつつ、脇道を進んでいると、たまたま地場のスーパーが目について入ってみた。
スーパーだから何でもありそうなものだが、どうにも食べたいものがなくて、おにぎりとお茶を購入。
これまでの水分補給も水だけだったので、今思えばここで塩分・ミネラルを補給しなかったのが、この日の失敗だったんだろう。
その後にやってきた千貫桜碑のあたりは、今日一番の桜だった。

ここからしばらく行くと６号に再合流し、この先は街道ランでもなんでもない、ただのジョギング。
幹線道路沿いをひたすら水戸を目指していたが、ものすごく遅いペースというわけでもない。
やがて水戸市内に入り、ゴールは着々と近づいてくるはずだった。
しかし、このあたりから走っても全く進まない感覚で、立ち止まることも多くなった。
更にお腹が痛み出し、うずくまる場面も。
持っていたお茶を飲んでもまるで効果はない。
残りはもう何キロもないはずなのだが、ついには歩きだす始末。
吉田神社を左にみて右折した備前堀にかかる銷魂橋には「江戸街道起点」とあるので、ここでやめようかと一瞬考えた。

先へ進むと駅から遠ざかるというのが理由だったが、思い直して更に進み、ハミングロードへ。
ここも街道っぽくはないのだが、最後の力を振り絞って、「旧本四町目　陸前浜街道起点」と書かれた碑が立っている交差点へ。
ここを水戸街道のゴールとした。
５回に分けての約110キロだが、スタートから２年近くかかってしまった。
当初は水戸街道をゴールしてからお風呂にもどるようなことも考えていたが、最後はヨレヨレで、駅まで走ることすら厳しい。
まずは駅まで歩きつつ、トイレを探したい。
わずか１キロくらいを20分近くかかってようやくコンビニを発見。
なんとかすっきりして、水を購入して飲んだが、まだ回復した感はない。
本当はここも水じゃないドリンクにして、食べ物も補給すべきだったんだろうが。

駅まで戻る途中で、桜のきれいな川沿いの道に入ってみたが、ここでこの日最大級の腹痛。
うずくまること３分くらい。
花見客がたくさんいる中、こんな人はまーぶーだけ。
ところが、その３分が過ぎると、まるで何事もなかったかのような状態。
水戸駅まで歩くと、着替えて常磐線へ。
この頃には、あの痛みは何だったんだろう状態。
水戸を出たのが４時過ぎだったので、家に戻ったのは８時近かった。
なんとも長くて冴えない１日だったし、この疲れというか、達成感のなさが今週に響いている。
今週末の小山のマラソンは完走できるかどうかのレベルであることは認識しているが、なんとか万全の体調で迎えたいという気持ちだけが強い。

最後にこの日のルート。