第19回奥熊野いだ天ウルトラマラソン完走記(その４)

出合橋を過ぎると、道は熊瀬川沿いにクネクネと進んで行く。
ほとんど家などはない区間だ。
まだ上りではなく平坦で、車道を最短距離で右に行ったり左に行ったりしながら走る。
このあたりは比較的エイドの間隔が長い。
次のエイド10西中野川トンネル（35.1キロ）までは3.6キロで、設定は相変わらずキロ６分18秒なのだが、実際は６分29秒。
ビールを飲んだ影響は特にないらしい。
まあ、コップ１杯じゃ関係ないわな。
やがて西中野川トンネルが見えてきた。

長さにすれば300メートルくらいだろうか。
トンネルの出口が西中野川トンネルエイド。
このエイドの滞在は１分14秒と短かったが、みかんを食べていたら、リタイアしたらしいランナーから、女性ランナーと一緒に写真を撮られたことだけは覚えている。
このエイドは９時４分発（９時20分予定）で、16分のリードは変わらず。
次のエイド11熊瀬川（39.5キロ）までは4､4キロと更に長い。

光景もさきほどまでと変わらず、同じような走りで淡々と進む。
すると、ちょうど中間あたりに「ナイスラン」という仕掛けとともに、応援の人がいる。
なかなか凝った趣向で、こういうのは素直に嬉しい。
暑い中をそろそろフルマラソンの距離に近づいてきたので、さすがに疲れも出てきた。
熊瀬川から先が上りになるが、この区間の後半も少しずつ上っていく。
それでもまだ歩くということはなく、キロ６分26秒のペース（設定は６分18秒のまま）で熊瀬川エイドに到着。

ここでは茶粥をいただき、かぶり水。
ここが初めてか二度目かは忘れたが、以降何回か頭と膝を中心に水をかけた。
前夜祭でのコース解説で、ここから先はアップダウンがきつく、熱中症状態で走るのは危険ということで、念入りに給水し、水もかぶったわけだ。
ここではブログの投稿も行い、５分予定のところ６分18秒の滞在。
結果、熊瀬川のスタートは９時39分（９時52分予定）の13分リードとかなり貯金がなくなってきた。
ただ、ここから先は歩くことも想定しているし、下りはスピードが出る。
距離的にもいよいよここからがウルトラマラソンの醍醐味だな。