南平野三差路からは残り8.5キロ。
まあ、完走は問題ないし、ここから先はタイムにブレはないだろうから、予定の13時間18分にどれだけ近づくか。
エイドを出てしばらくすると、下り。
それも普通の車道。
最初はそれほどの傾斜ではないと思ったが、走っているうちに傾斜が急になる。
すると、まーぶーは止まれないので、たくさんのランナーを抜いていく。
城内坂でも下りは10周目でもしっかり走れたが、今回はそういうわけにはいかない。
しばらく勢いよく下ると、呼吸は乱れるし、しんどいので、しばし休憩。
すると、さっき抜いた人達に抜かれていく。
城内坂の時は坂を蛇行しながら傾斜を緩めて走ったが、今日はどうしても最短距離で突っ込んでしまう。
結果、次のエイド31井関三差路手前(94.5キロ)までの3キロは、キロ7分の予定が6分3秒ペース。
エイド滞在も34秒(予定は2分)なので、17時33分発(17時27分予定)で6分ビハインドに縮まった。
井関三差路手前エイドを出ても下り坂は続く。
ほどなく95キロ地点を通過し、残り5キロ。
ただ、目の前には急な下り坂が先まで広がっている。
下っている分には走れるが、最後は平坦だけに、どこまで走れるか。
相変わらず下りの途中で歩いているし。
そんな下りも、とうとう終了地点が見えてきた。
最終のエイド32井関三差路(97.2キロ)までの2.7キロは、ほぼ最後まで下りだった。
なのに事前の設定はキロ9分。
下りでも走れないという判断だったんだろうか。
実際は時々休んでも、6分3秒ペース。
井関三差路のエイドでも、飲み物を飲みつつ、エイドの方にお礼をしても滞在は36秒(予定は2分)。
となれば、5時51分発(5時53分予定)と2分リードに。
そもそもこんな下りでキロ9分を設定していることも変だが、全体の仕上がりが13時間18分というのも、変な設定。
本当はここから13時間になるように修正を加える予定だったような気もするが、今となっては何のために設定か不明。
残り2.8キロも、最初は走ったが、すぐに歩き。
すると、コツコツ走って抜いていったランナーから「ウサギとカメみたいやな」と囁かれてしまった。
まーぶーはうさぎらしい。
本来ランナーとしてはカメなんだけど。
残りがわずかでも走れないものは走れない。
抜いていくランナーは最後まで自分の力を振り絞る立派な人達、どんどん抜いてもらっていい。
残り2キロ、1キロとカウントダウンしながらゴールに近づいていく。
ゴールは笑顔で、と思いつつ、2年前のDNSを思うと、よくぞここまで辿りついたと、こみ上げてくるものもあった。
少し肌寒いなか、いよいよゴール手前で花を渡される。
ゴールはその花と一緒。
アナウンスに名前を読み上げられる。
パンフレットに書いた自己紹介も読み上げられ、たくさんの拍手の中、ゴールテープをきる、
13時間15分25秒。
最後の2.8キロはキロ9分の設定とほぼ同じ8分41秒ペース。
最終的にはほぼ設定どおりのゴールとなったが、これは下り坂の貯金で、平地の歩きの分をカバー。
次に100キロを走ることがあるかどうかはわからないが、もう少しまともなペース設定と、下りのクレバーな走りを目指したいもの。
笑顔で終われた、第19回奥熊野いだ天ウルトラマラソン。
関わった多くの人々に感謝(完)。
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