乾徳山(その2・・・岩場の山頂へ)

登山

1430399596769.jpg国師ケ原からの10分くらいは実に快適な登りだった。
低い草木の向こうに見える山頂を見ながら、比較的傾斜の緩い山道を上っていく。
これが理想の登山だと思ったのは一瞬だった。
そして、いよいよ岩場が見えてきた。
乾徳山の山頂は岩だらけで、鎖場もあるということだったが、この時点であと1時間かかるとの標識。
コースタイムというのはだいたいあてにならないから、この時点では全く信用していなかったが、実際にはそれ以上かかった。
山頂に近づくにつれて岩が大きくなり、鎖場ともなると、上りと下りが交錯するから、どうしても待たなければならない。
それはそれとして、岩場は楽しいし、そこから臨める景色も素晴らしいから、気分はいい。

1430399693076.jpgそして、いよいよ山頂というところで、最後の鎖場が登場。
ここが乾徳山のクライマックスで、一応迂回路もあるのだが、この山に来た以上、ここを通らない手はない。
我々が着いた時点で、前には7人くらいが待っている。
しかも直前は女性4人組。
岩が大きいので、なかなか靴の置き所が難しく、見ていると半分くらいが両手で鎖を掴んでいる状態。
約15メートルくらいの鎖を一人2分平均かかっているだろうら、15分くらい待つことになって、ようやくまーぶーの順番。
やってみると、意外と難しくなく、やはり3点確保が基本。
もっとも、身長から来るリーチの差というのもあるかもしれない。
直後にKさんも上ってきたが、上から見ていると案外手間取っている。
やはり、この手の場所は向き不向きがあるのかもしれない。
まあ、この程度だからアトラクション感覚で行けるわけで、こんな鎖場が連続するような場所はパスだろうけど。

1430399748482.jpg鎖場を超えてしまえば、そこはもう頂上。
12時33分に2031mの乾徳山山頂に立つことができた。
途中から雲が出てきたので、あまり眺望はのぞめなかった上に、山頂は狭いので、写真だけとって5分程度で退散。
下山は違う道にしようということで、反対方面に降り始めたが、これがいきなりの鎖と梯子。
下りの梯子というのはかなり怖いもの。
10分ほど岩場を下りた、水のタルというところで昼食休憩。
メニューのことはあとで書くとして、すぐ横にはまだ雪があったりするから、さすがに2000mというのは別世界だ。
見えている山もあまり冴えないが、とりあえず達成感があったので気持ちいい。
そして、いよいよ下山。
これだけの標高差を降りるのだから、心して降りないといけない。
そして、それは実際に厳しいものだった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました