第10回おやま思川ざくらマラソン(前半)

どんなマラソンでもスタート直後は混雑。
いかにまーぶーが遅いといっても、最後尾からのスタートとなれば、多少はつまる。
最後尾といっても、スタートロスは１分ちょっとではあるが。
このマラソンのコース、ほとんど市街地を走ることはなく、大雑把に言えば、思川の川岸と渡良瀬遊水地の中を走る。
まずは思川の南側。
天気は雲一つない晴れで、この段階は風もない穏やかさ。
ペースはゆっくりだが、そのうち少しは上げられるだろうと、楽観視しつつ、ポケットに入れた梅のおにぎりがちょっと邪魔。
スタート前のバタバタが無ければ食べようと思ったのに、食べられないままスタートしてしまった。
新間中橋を渡って、川の北側に行くのだが、基本的に車道を通らないコースなので、渡る手前で不自然なコースどり。
川の北側に行くと、いきなりの桜並木が続く。
「思川桜」なんてものはないと前の記事に書いたが、これは間違いで、実際にこういう種類の桜があり、かつ都内のソメイヨシノはすべて散っている中、まだ花が残っている。

桜並木に続いては菜の花。
川沿いにどこまでも続く絶景で、これは写真に撮っておくべきだった。
中間あたりからスマホで写真を撮るようになったが、最初の段階はあくまでもフルマラソンという認識があり、立ち止まって写真を撮るようなことはしなかった。
今考えればもったいないなあ。
このマラソン、１キロおきに表示があるのは有り難いが、ラップタイムの計測はない。
なので、自分で計測するしかなく、最初の５キロは32分10秒。
わかってはいたことだが、かなり遅い。
網戸大橋の手前で一旦川沿いを下りて、再び戻る。
基本的に車の規制をしていない大会なので、車道を横切ることが出来ず、橋のたびにアップダウン。
まあ、アップダウンはこういう時だけなのだが。
ほどなく最初の給水。
給水は水かポカリで、あとは梅とかチョコとかバナナが場所によってはある。
人数も少ないし、最小限にして十分な感じ。
今回のレースでは必ず立ち止まって飲むことにした。
菜の花を見ているうちに10キロで、この５キロが31分55秒。

たいしてペースは上がらないが、実はこの５キロがこの日の最速ラップというから情けない。
このあたりから急に風が強くなって、以降スピードアップなど考えることはなくなった。
どこからが川沿いで、どこからが渡良瀬遊水地なのか、スタート時に感じなかった風が、向きが変わったわけでもないのに強風と感じるようになったのか、川沿いだから吹くのか、渡良瀬遊水地だから吹くのか。
いずれにせよ、渡良瀬遊水地に入ったと思しきあたりからは、常に風を意識する走りとなった。
特に15キロ前後は風が気になって下を向いていたせいか、唯一５キロごとのラップを取り損ねた。
実際は15キロを超えたところで大きく向きを変えるのだが、左から来た強風が、右からに変わっただけ。
その風もコースが左にカーブしていくうちに、追い風に変わり、ずっとこのまま走り続けられればと思う。

しかし、そんな時間は長続きせず、17.5キロのエイドの先は右折。
渡良瀬遊水地に入ってからは、ちょっと荒涼とした風景の中をひたすら風と闘いながら走ってきたので、ちょっと一息つける。
ここではじっくり休憩し、写真も何枚かとった。
もちろんウルトラマラソンと違って、30秒もない話だが、休んでいるうちに、この日の目標が歩かずに完走することだということを再認識。
もちろん、できるかどうかもあやしい。
とりあえず、右折して橋を渡り、谷中湖を中心とした場所に入っていく。
（つづく）