このツアー後半のハイライトは、マウナケアの山頂から夕陽を見ること。
サラッと書いているが、4000メートルを超える山頂に車で行けること自体凄いこと。
そこに夕陽の時間に間に合うように行かなければならないし、なんたって山頂は氷点下になるわけだから、防寒もしっかりしなければならない。
それと、いきなり4000メートル地点に行くわけにはいかず、2500メートルくらいの地点で少し体を慣らさなければならない。
車はヒロの街を出で、どんどん高度を上げていく。
そして標高2000メートルくらいの地点で車を乗り換え。
山頂までには未舗装の区間もあり、4WDの車でなければならない。
ここまでは6人だったが、ここからは10人乗り。
そして、ここまで一緒だったガイドさんも別の人に交代。
ここから数分でオニツカセンターへ。
こうしたツアーは、ここで60分体を慣らさなければいけないしらしい。
ここではお弁当を食べるのだが、ハワイ島で唯一食べたお米は案外美味しい。
あとはちょっとした土産物くらいしか売ってないので、トイレに行ったら、特にやることもなくウロウロ。
4時50分に集合し、山頂に向けて出発。
マウナケアの山頂には日本のスバルを始めとして、世界中の巨大望遠鏡がいくつもある。
マウナケアは火山として噴火することはもうないということでこういう施設があるし、山頂までの道路があったりする。
望遠鏡の観測者はオニツカセンター近くの施設から通っているようで、我々が上っていると、昼間の担当をした人達の車がどんどん下りてきた。
山頂近くになるとチリがたたないように再び舗装路になっているが、途中は未舗装路。
4WD車でガタガタと進む。
山頂手前で一度降りて、望遠鏡の説明を受ける。
当然寒い。
自前でもフリースとダウンジャケットを用意し、更に防寒具を貸してくれるので、なんとかしのげる。
そして、さらに100メートルくらい車で上ってマウナケア山頂へ。
ほんのわずかな差なのに、山頂は風が強く、寒さも半端ない。
日の入りまでは10分ちょっとで、震えながら散歩。
このくらいの標高だと、普通に歩いても走っているくらいの負担がかかるということで、ゆっくりと歩く。
夕陽はもちろんのこと、同じ4000メートル級のマウナロアにマウナケアの影が映っていたり、それはもう2度と経験できないような絶景。
天気は相変わらず快晴で、今日はどこへ行っても晴れだった。
5時50分の日の入りまで、風と闘いながら、じっくりと見いる。
素晴らしい経験だった。
ツアーは日の入りと同時に山を下りなければならない。
望遠鏡での観測の邪魔になるからとのこと。
4WD車は軽快に下っていく。
上りは高山病予防のために、絶対に寝るなと言われたので、みんなで必死に起きていた。
なので、下りはみんな眠っていたが、まーぶーはずっと起きて、夕焼けを見ていた。
まだ旅行が終ったわけではないのに、これで終ったような気がして。
ツアーの最後は標高3000メートル地点で星を見ること。
山頂ほどではなくても、周りに明かりがないから、東京ではとても見れないような星空が見えるはず。
着いた時はまだ少し明るかったが、徐々に真っ暗に近くなる。
ガイドさんが星の説明をしてくれるのだが、これが実に詳しい。
とても覚えられるような気がしない。
星座のことなんて、小学生以来ほとんど見聞きしたことがないだけに新鮮。
自身の星座の魚座のことすら理解していなかったし。
星もたくさん見えた。
子供の頃に北海道で見た星空を思い出したが、今じゃ北海道の田舎でもあんなには見えないんだろうな。
天の川もボンヤリ。
目が悪いというか、このあいだ作った遠近両用メガネがしっくり来ていないのが残念だなあ。
順番に双眼鏡で星雲を見たりするのだが、その見え方も今一つ。
とまあ色々あったが、なかなか充実した星空観測だった。
あとはホテルへ戻るだけ。
2000メートル地点まで下りてジャケットを回収。
あとは猛スピードで飛ばしたので、8時30分くらいにはホテルに帰りつくことができた。さすがに丸1日で疲れたし、座っている時間が長くて体がなんともだるい。
でも、充実していたし、色んな話が聞けて、自分で運転するだけではできない経験ができた。
部屋に戻って、シャワーを浴びたあとは、軽くビール。
明日は夕方ホテルでショーを観るくらいしか予定はない。
今日の夜はぐっすり眠れるだろうし、明日はのんびりしよう。
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