第3回世界遺産姫路城マラソン(後半~ゴール)

レース(フルマラソン)

14881768453430.jpg書写橋を渡って夢前川の右岸に出るが、ここからJR線路の手前まで下って、ほぼ同じ距離を上る往復10キロがある意味最もしんどい区間。
沿道の人が増えるし、距離が近いので元気が出るのだが、脚にかなり来ていて、相変わらずペースが上がらない。
頼りになるのは前回の記憶からどこで折り返すかがわかっていることくらいで、とにかく給水・給食区間で休む以外は走り続けようと、変わらぬペースで淡々と進む。
今日は全般的に暑かったが、このあたり陽射しをさえぎるものはない。
30キロ手前の給食に前回あったミニクロワッサンがなく、かわりにかりんとうドーナッツをいただく。相変わらず胃袋は元気だ。
その直後から夢前川サイクリングロードに入って、さらに道は狭くなる。
このあたりはなるべく応援の人と挨拶を交わし、ハイタッチもしながら走っていた。
すると、31キロを少し過ぎたあたりで、前にいたおばちゃんが「よしずみー」と叫んだ。
振り向くと、見覚えのある眉毛はゲストランナーの石原良純。
ここのところ豊洲市場問題あたりから石原ファミリーへの風当たりが強い中、愛想よく笑顔を振りまいている。
1年前の鹿児島マラソンでサブ4を達成しているようで、走力はあちらの方が上かもしれないが、ここは簡単に抜かれるわけにはいかない。
明らかにここで一つスイッチが入って、それまで歩きそうな気配があったのを一蹴。
直後に川を渡って左岸へ入り、今度は北上を開始する。
左岸は家が間近に建っているので、家の中からも声援がある。
給食・給水以外は歩かないルールをなんとか守って、変わらぬペースで淡々と進み、35キロあたりの給食では念願のミニクロワッサンもあって元気が出た。
直後にカフェイン入りの2本目のジェルを投入してみたが、これは予定通り。
すると、何がきっかけだったかはわからないが、川を離れる直前の37キロ手前から明らかに走りが変わってきた。
サブ4で走った時も、このあたりはスピードアップできなかったが、唯一ゆっくりペースで走り切った東京マラソンでも同じようにこのあたりからペースアップした。
川を離れて街中に入ると、道路も広くて走りやすい。
そんな中グイグイと前のランナーを抜いていく。
結局ここから先は給水でも立ち止まらず、バナナの給食はパスした。
もちろん終盤の1キロ1キロが長いのが当然だが、なんとなく最後まで走り切れる気がした。
とはいえ、ゴールのお城はなかなか見えてこない。
40キロを超えてからも、必死で足を動かし、声援になるべく答えつつ、前へ進む。
そして、お城の敷地に入り、門をくぐってゴールのある三の丸広場へ。
ふと前方を見ると、のぼりを背負ったランナーがいる。
ゴール直前のアナウンスで気付いたが、天津木村のようで、地元ということで3回連続の出場らしい。
最後そののぼりを目指して必死にスピードを上げたつもりだったが、10メートル足りなかった。
それでも目標の4時間15分には及ばないながら、給水・給食以外は歩かないという次善の目標はクリアし、4時間17分9秒(ネット、グロスは4時間18分4秒)でゴール。
たぶん、今のまーぶーにできる力通りのレースだった。

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