甲府駅を出て真っ直ぐに南下すると、1キロもしないうちに、前回の甲州街道終点となった、相生歩道橋。
ここから西へ。荒川橋を渡るところで、雪をかぶった白根三山が目に入る。
今日は美しい山の景色が一番の楽しみだったな。
美術館通りに入ってしばらくすると、山梨県立美術館。
2年前の夏に奥様とミレーを見に来たのが懐かしい。
竜王駅のちょっと先を右折する。
今日は道がわかりにくく、何度もスマホをザックから出したりしまったり。
ちょっと走ると赤坂というそれなりに傾斜のある坂。
今日は上り基調だということを肝に銘じて進む。
このあたりは双葉のサービスエリアの近くだが、全くわからないもんだ。
しばらくは20号に近づいたり離れたりするのだが、曲がる場所がやはりわかりにくい。
旧甲州街道の標識なんてひとつもないし、これといった史跡もない。
そうこうしているうちに韮崎にさしかかり、ここには韮崎宿があったはずだが、それすら見つけることができないまま通過。
もちろん見落としただけだが、どうも今日は集中力がなかった気がする。
韮崎というか、その先で印象に残ったのは七里岩。
延々と高台のようなものが続いており、こんなものがあるという印象はこれまでなかった。
その七里岩を右手に見つつ、久しぶりに20号に合流し、歩道を走っていた。
田舎道のようなところは走りやすくてよいのだが、歩道はデコボコがあるし、狭いし走りにくい。
ただ、その時は決してそういう場所ではなかったはずなのだが、20号に合流した一ツ谷のちょっと先でいきなりこけてしまった。
その時は右の腰を少し強く打ったレベルだし、すぐに走れたのでたいしたことはないと思っていた。
直後にコンビニで初めて本格的な休憩をし、トイレで確認したが、特に大きな傷やアザもない。
再開後すぐに桐沢橋で釜無川を渡るのだが、鳳凰三山と甲斐駒ケ岳が美しい。
ここから先は本当の田舎道で、それはそれでいいのだが、とにかく道がわかりにくい。
何度もスマホを出してはしまう。
持って走りたいところだが、またこけるかと思うと怖い。
精神的にきつい道もなんとかこなし、再び20号沿いのコンビニでおにぎり休憩。
ここを出たのがちょうど12時なので、今日はあと2時間20分くらい走るつもりで、ゴール地点を頭に描いていた。
ところが、そこから1キロくらいしたところで、急に右の股関節に痛みが出てきた。
思わず立ち止まって屈伸。
少し歩いたり走ったりしているうちに、牧原の交差点。
ここは今日最初に設定していたエスケープポイント。
ここから先は甲州街道と中央本線との距離は開いていく。
あと2時間ちょっとということで、蔦木まですべて歩きというわけにもいかない。
痛みを押して走るか、ここで諦めるか。
それはあと1回で終わるか2回になるかの分かれ目でもあるのだが、悩んだ末にここでやめることにした。
ここで本格的に故障したら、いだ天すら行けなくなる恐れもあるし。
すっかり意気消沈しつつ、まずはむかわの湯に向かって、本日のランも終了。
全然街道ランって感じでもないし、ウルトラマラソンの練習にもならなかったなあ。
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