佐々木朗希が初勝利
マリーンズの佐々木朗希投手が、今日27日のタイガース戦(甲子園)にプロ2試合目の登板として先発し、5回を94球7安打4失点(自責点3)でプロ初勝利を挙げた。
実際の映像も見ていないし、数字上も相手を圧倒したわけではない。
球速も最速154キロというから、驚くような数字ではない。
それでも、5回を投げ終え2―4だったところ、6回に打線が3点を挙げ逆転、セ・リーグ首位のタイガースを甲子園で下すあたり、何か持っていると言っていいんだろう。
1年目は登板なし
佐々木投手について書くのは2度目。
最初は4球団競合の末にマリーンズが交渉権を得たことを「高校最速投手がマリーンズにやってくる」として記事にした。
改めて読んでみたが、佐々木投手に関する見解は当時も今も変わっていなさそうだ。
しかし、人気目当てに1年目から1軍という読みは全くのはずれだった。
1軍はおろか2軍ですら実戦で登板することがなかった1年目。
それでいて常時1軍に帯同するというのは異様ではあったが、育成方針が徹底していたと前向きにとらえることが出来たとは思う。
案外早かった1勝
2年目になって、実戦で投げることは期待していたが、1軍で勝利投手になるのは思ったより早かった。
オープン戦でもわずかな登板しかなかったし、評論家の意見も今年は戦力にならないというのが圧倒的だったような気がする。
開幕は当然2軍だったが、その成績は防御率0点台の圧倒的なものだった。
そして今月16日の西武戦で1軍デビューし、先発で5回6安打4失点で勝ち負けつかず。
同じ日に同じ高卒2年目のヤクルトの奥川は2勝目だし、オリックスの宮城は開幕5連勝。
まだまだ単に「1勝した」というレベルだろう。
本格的な活躍は来期に期待
実際のところ、今年はあと2、3勝がいいところだろう。
そもそも中10日の先発では戦力になっているとは言い難い。
今のマリーンズに1軍で育成する余裕があるとは思えないが、本格的な活躍は来期以降ということは間違いないだろう。
とにかく、スケールの大きな投手に育って、いつかはメジャーの舞台に羽ばたいてもらいたいもの。
相変わらずすっきりしないマリーンズ打線
今のマリーンズは強いのか弱いのかよくわからない。
開幕から4番だった安田(4年目・履正社)を外したが、それでもセ・リーグ首位のタイガースと互角には戦えている。
安田も今ひとつだが、昨季終盤活躍した藤原(3年目・大阪桐蔭)もさっぱりだし、平沢(6年目・仙台育英)は出て来る気配もないから、相変わらず高卒の野手が育たない。
山口(3年目・明桜)もいいものは持っているが、まだまだ戦力とは呼べない。
大卒なら良いのかといえば、佐々木郎が1位だったドラフトで、2位佐藤(捕手・東洋大)、3位高部(外野手・国士館大)、5位福田(内野手・法政大)は1軍で活躍しているとは言えないレベル。
4位の横山(専大松戸)が前日にプロ初登板をはたし、好投しているあたり、相変わらず投高打低というか、打者が育たない。
そろそろ打ち勝つチームを見てみたいと思いつつ、現実はマーティン、レアードの外国人頼み。
投手力も決して高いとは言えず、相変わらずすっきりしないマリーンズだが、なぜか勝率が5割を超えているのは不思議でならない。
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