北東北ドライブ３日目後半

能代市内を超えて、大潟村に入ってきた。
日本第二位の広さだった八郎潟を干拓して、広大な農地が出来上がった場所で、小学生の時に教科書で読んだ印象が強く残っている。
人工的に出来た場所なので、道路もとにかく真っ直ぐ。
目指すは道の駅に併設された、大潟村干拓博物館。
入る直前にガソリンスタンドで給油し、いざ館内へ。
全部が展示スペースというわけではないが、なかなか立派な施設。
そして、入場料を払って中に入り、干拓の歴史や当時の暮らし等々、貴重な資料を見る事が出来た。
ただ、我々が見ている間に入ってきた人は皆無。
勿体ないなあ。
隣の道の駅はお土産物が充実していてじっくり見ていてが、「金足農業準優勝」の表示がやたらと目立った気がする。
問題は大潟村の後で、来る時も雨だったが、出ようとした時もそれなりに激しい雨。
男鹿半島の先端部分を回ると、秋田市内に入るのは昨日と同じくらい遅くなってしまう。
しかも、この雨では運転も大変だし、海沿いの景色もイマイチだろう。

ということで、とりあえず寒風山の展望台に行き、海と大潟村の景色でも見ようと出発。
しかし、いざ寒風山に近づいてみると、雨は止んでいても、ガスって前が見えない。
お金を払って展望台に上っても何も見えないじゃ仕方ないと、諦めて秋田市方面へ。
途中チェックしておいた「お菓子のゴンタロー」というお店で奥様はお土産を購入。
少し早いけどホテルに向かうつもりでナビに設定したところ、目の前に高い塔が見える。
またもや道の駅に併設された設備のようで、時間もあるので寄ってみることにする。
やってきたのは「道の駅てんのう天王グリーンランド」で、見えた塔は「てんのうスカイタワー」。
タワーは高さ59.8mで展望台は無料。
男鹿半島、日本海、八郎湖がそれとなく眺めることができ、特に真下に広がる黄金色の田んぼはこれまでに何度も見ているが、改めて美しいと感じた。
タワーを出ると、広い公園を少しだけ歩いたが、「伝承館」という建物があったので入ってみる。当然無料。
国の重要無形民俗文化財指定「東湖八坂神社祭」、スサノオノミコト神話を学べる博物館ということだが、さすがにサラッと。
なんだかんだと楽しめて、今日は十二湖を除けば、ほぼ道の駅めぐり。

残り20キロは次第に秋田の街中に入り、宿泊地のキャッスルホテル秋田へ。
今回の旅行で唯一シティホテルでの宿泊となった秋田。
ホテルはそれなりに考えて選んだつもりが、大きな誤算。
まず中心街にあるせいか、駐車場がとにかく狭くて停めにくい。
レンタカーなのでぶつけられても困るから、停車するまで四苦八苦。
更にどこで間違えたか、部屋が禁煙でない。
禁煙の部屋に変えてもらおうと電話すると、空いてないとのこと。
窓を開け、空気清浄機を強にし、スプレーをまいて必死に換気。
こんな疲れ果てた状態だが、晩御飯は食べに行くしかない。
秋田にはかつて仕事で３回ばかり来たことがあるのだが、繁華街は１ヶ所だけで、その割に道は暗く、どこが安全な店か分かりにくいという印象がある。
一応何店舗かメモしておいたが地図までは確認しないまま、川反をウロウロ。
しかし、考えていた店が見つからないまま歩き回り、最後はメモしたうちの一つである「酒季亭比内や」へ。
カウンターしか空いてなかったが、贅沢を言っている場合ではない。
比内地鶏を中心にハタハタや稲庭うどんサラダ等を注文し、生ビールと日本酒。
日本酒は特にピンと来るものがなかったので、300mlから天の戸を選択。
左隣が次々と料理とお酒を注文し、右隣が鍋くらいしか頼まない中で、中間を進んでいた感じ。
まずまず楽しく飲み食いしたとことで、ホテルに戻って風呂上りはコンビニのハイボール。
結果的に今日も長い運転になってしまった。
明日は行きたい場所も距離も限られている。
盛岡駅には早目についた方がいいし、少しはのんびりと過ごせそうだ。