強い神戸が帰ってきた

今日はラグビー日本選手権の決勝。
正直、どういうルールで日本一が決まるのかよくわからないが、とにかくトップリーグのチャンピオンを決めるということだろう。
対戦は神戸製鋼とサントリー。
現在サントリーが２連覇中らしい。
国内のチームでどこが好きかとなれば神戸製鋼なのだが、最近はすっかり低迷している。
低迷しているとといっても、上位にはいるのだが、パナソニック（三洋電機と呼びたくなる）が圧倒的で、たまにサントリーだったり、ヤマハ発動機は勝っていて、さすがに東芝は厳しい状況というのが認識。
神戸製鋼は平尾さんが亡くなったり、会社自体の不祥事があったりと、あまりいい状況ではないと思いつつ、今回勝つと18年ぶりにチャンピオンということらしい。
毎年決して戦力が劣っているわけではないのだろうが、今年の場合ダン・カーターがいるというだけでもすごい。
そんな選手がトップリーグにいていいのかという感じだが、彼も既に36歳。
それでも、プレーはまだまだ健在で、準決勝のトヨタ自動車戦での存在感が際立っていた。
キックやパスの正確さは当然として、パスするのかキックするのかがディフェンスする方からわかりにくそうだ。
そして本日の決勝。
対するサントリーは準決勝でヤマハ発動機を延長の末に下した。
そして、こちらにはマット・ギタウがいる。
このスタンドオフ対決が見もので、接戦になると期待していたが、まさかの５５－５という大差で神戸製鋼。
神戸製鋼がフォワードで圧倒していたわけで、ほぼ蹴ることはなくまわしていくのだが、前に出る圧力が強い。
サントリーにいい場面がほとんどなく、たまにあっても反則を繰り返す。
あまりの差にちょっと拍子抜けしたが、強い神戸が帰ってきたのは嬉しい。
来年はワールドカップの年。
トップリーグや大学ラグビーがどうという状況でもないんだろうが、これからサンウルブスの戦いも始まる。
神戸製鋼が勝ったということは、決して昔に戻ったという感じではない。
継続していくラグビーは日本代表が目指していることと大差ないと思う。
実際には、こんなに簡単にボールを獲れるわけではないし、劣勢でも走り続けるのは大変ないこと。
何はともあれ、これからの１年に期待が持てる勝利だった。