星野仙一さん逝く

３連休初日は奥様のスマホの振動で目が覚めた。
ニュース速報らしく、告げられたのは「星野仙一さんが亡くなったらしい」。
楽天の監督を辞めてからは表舞台で見かける機会が少なかっただけに、何か虚を突かれた感じ。
今日のネットには、死を悼む野球関係者のコメントに溢れていて、その存在感の大きさを感じる。
正直現役時代のイメージは少ない。
巨人戦に滅法強かった強気のピッチングというが、まだちゃんと野球を観る前が中心で、宇野のおでこキャッチに怒ってた姿を覚えている程度。
引退後のＮＨＫのスポーツ番組の司会が良かったし、そこでロッテ時代に３冠王を取った落合の取材をしたのはよく覚えている。
その後ドラゴンズの監督になり、トレードで落合を獲得。
やはり監督としての印象が強い。
２期にわたるドラゴンズのあと、辞任した翌年からタイガースの監督。
そこまでの弱くて当たり前のタイガースが変わったのは、星野さんあってだろう。
タイガースの監督を辞めたのは体調面の問題だったし、フロント入りしただけに、楽天の監督になったのは意外だった。
しかし、そこで生涯初の日本一になったのは素晴らしかった。
監督としては決して常勝というわけではないが、弱いチームを勝たしたというのが凄い。
監督としてというより、政治力があったように思う。
人を引き付けるものがあったのだろう。
大谷や清宮で日本ハムがあれだけ盛り上がり、メジャーリーグが身近になったので、野球界における巨人の占める位置は低くなり、星野さんの象徴だったアンチ巨人というのも昔の話。
それでも古臭い野球界を変えるには、まだまだ活躍できる人材だったんだろうな。
王や長嶋が健在な中、下の世代の星野さんが亡くなるのは寂しいもの。
この「スポーツ観戦」というカテゴリ、観戦に行かないから、最近は訃報が目立つようになってしまった。
今何のスポーツを観ても今一つ盛り上がらないからこうなるんだろうなあ。
なんだかなあ。