第19回奥熊野いだ天ウルトラマラソン完走記(その2)

前夜祭で仮想ランナーの一人がコースの解説をしてくれていた。
その時に、南平野三差路からの下りは、道の状態が悪いので気をつけた方が良いと言っていた。
その言葉通り、ここは車が通るような道ではないので、かなり狭いし、路面状況も良くない。
しかも左側が崖になっていて、滑落したらかなりの怪我をしそう。
滑落経験者としては笑っていられない。
当然、眺望などないが、すでに暑くなる気配があったので、涼しいのは助かる。
ただ、この坂道を下りながら考えていたのは、前のエイドでブログの送信をしなかったのが、正しかったかどうか。
色んな完走記のブログはあっても、走っている途中にブログを更新しているパターンは珍しい。
えびだいに続いて、今回もブログを更新しておけば、奥様への報告にもなると思ったが、なかなか仕込みができない中、前日になって、急遽準備が進んだ。
そんな状態なのに、初っ端から更新できるかどうかで悩んでしまった。
結果的には南平野三差路で送信するのが正解だったが、次のエイド４新停車場線（18.5キロ）まで走ってから更新することに。

この区間は4.6キロで、キロ６分くらいで走る予定が、キロ5分43秒。
傾斜は急ではないし、左が切れ落ちて慎重なので、ほぼ設定どおりのペース。
新停車場線では想定外にブログを投稿することになったので、初めて２分の休憩。
７時１分発（設定は７時24分）で、23分リードはほとんど変わらず。
新停車場線を出てからも、同じような下り坂が続く。
ただ、前より傾斜が強くなっている。ここを上るかと思うとぞっとするが、しばらく行くと、反対方面から見る「上り坂７キロ」の看板。
それを見ていると、わざわざ解説してくれるランナーもいる。

普通に考えて逆側からは上れないような急な坂道を下ると、いつしか平地に出て、エイド５井鹿会館（21.7キロ）へ。
井鹿会館までは3.2キロで、ほとんどが急な下り坂ということで、想定はキロ６分のところ、５分25秒。
たぶん後で何度も書く事なんだろうが、こういうところで、もう少しゆっくり下ることが出来れば、後の展開は違ったんだろうな。
急な下りはどうしても抜いてしまうことが多かったし。
このエイドでは豆腐をいただいて２分７秒の休憩。
やはり、何か食べるとなると、設定のような１分の休憩というのは無理がある。
ここも７時21分（７時44分予定）発で、23分リードは変わらず。

そして、ここからが懸案だった平地の区間。
いきなり開けてきたので、日差しもきつい中、ペースを上げるのは難しい。
特に下ったあとだけになかなか足が前に出ない。
コースものどかな田舎道ということで、気持ちが盛り上がらない。
ウルトラマラソンにありがちな、辛い部分だ。
次のエイド６ゴルフ練習場（24.2キロ）までは2.5キロで、６分18秒というさほど難しくもない設定にしていたが、実際は６分32秒という厳しい現実。

ゴルフ場エイドなんていうと、何にもなさそうだが、本格的な食べ物としてめはり寿司。
観光グルメとしては物足りないが、エイドの食べ物としてはちょうどいい。
また、、このエイドには搾りたての生オレンジジュースもある。
和歌山といえばみかんだが、ちょっと種類が違うらしい。
甘味と酸味があって、ごくごく飲みたくなる。
とはいえ、たっぷり堪能しつつも１分36秒で切り上げる。
出発は７時39分（８時１分予定）の22分リードだから、まだほとんど変わらない。
当面平地が続くが、スピードも出ず、暑さとの闘いになってきた。
その２で、まだ20キロちょっと。
ゴールまで10回くらいに分けることになりそうだ。