2016えびす・だいこく100kmマラソン完走記（その2）

【34km（加賀エイドまで）】
笠浦を出ると、再びアップダウンが続く。
正直このあたりの記憶はあまりないのだが、暑さに苦しんで、完走する自信なく走っていたような気がする。
給水だけの野波のエイドは、２分予定のところ、１分29秒。
野波エイドを出てしばらく行くと、車道はトンネルを直進するのだが、コースは右折してチェリーロードに入り、ここから標高100メートルくらいまでの上りが始まる。
城内坂なんて周回のたびにその倍上るんだから、この程度は楽勝かとひそかに思っていたが、実際は甘くなかった。
基本コンセプトが「上り＝歩き」なので仕方ないが、他のランナーが走っている前半で歩きすぎ。
上りの途中の島根町さくら給水所は１分滞在予定も45秒で通過し、その後は得意の下り。
気持ちよく下りてきて、加賀のエイド。
このあたりは丁度リレーの人達に抜かれるピークなので、エイドも大賑わい。
食べ物の種類は相変わらずだから、そんなに長居する必要はないのだが、どうしてもブログの送信に手間取ることが多く、ここも３分予定のところ、４分52秒の滞在。


【43km（御津エイドまで）】
加賀エイドからも少し下って、１つピークを越えると、マリンゲートしまねの大芦エイド。
ここも食べ物はないから、２分の予定を１分11秒の滞在。
そこからピークをひとつ越えて御津のエイドになるのだが、このあたりは本当にスピードが出なかった。
天気こそピーカンではなく、曇っているのだが、気温が高いし、湿度はある。
アームウォーマーがくっついて邪魔な感じで、いつ取ろうか悩む。
あと、うさぎの着ぐるみの女性ランナーがいたのだが、気づくと前に行ったり後ろにいったり。
他にもそうしたランナーはいるのだが、この着ぐるみが一番気になる。
上った分だけ、最後は気持ちよく下りて、いかにも漁港という感じの御津のエイドへ。
ここもリレーのランナーで大賑わい。
食べ物は毎度のおにぎりとパンなのだが、とりあえずパンだけ。
この日はいつもほどの食欲がなく、なんかオレンジばっかり食べていた。
この先、このコース最大の上りがあるのと、少しバテ気味なので、どうしても滞在時間が長くなり、ここも滞在は３分の予定が４分58秒。
もちろん、ブログも投稿。


【50km（片句エイドまで）】
御津からはいよいよこのコースで唯一150メートルを超える地点まで上る坂が始まる。
当然歩きだが、ここは覚悟を決めているので、大股でガシガシ歩くから、思ったほどのタイムロスはない。
この上りの途中にあるのが、片句山越中間点簡易給水所で、ここは１分の予定を50秒で通過。
ここからも上りが続き、右手には島根原発が見えてくる。
これが物々しくて、柵があって「関係書以外立入禁止」とか「撮影禁止」とか書いてあって、まるで米軍基地のよう。
この原発を右手に見ながらアップダウンが続くのだが、どこが最高点だかよくわからない。
それでも途中の小さな上りも走り続きられるようになり、だいぶ調子が出てきた。
そしてピークを越えると一気のくだりで、こうなるとなるべくブレーキはかけたくないから、城内坂の下りのようなキロ５分前後のペースで猛然と走り、上りで抜かれた人を、リレーに人も含めて抜いていく。
今回のレースで５キロの実走ラップがキロ６分を切ったのは、45～50キロの区間だけ。
このあたり、少し雨が降ってきたこともいい方向に働いたんだろう。
坂道を下りる途中になる片句のエイドはあっさりパスするつもりだったが、やはり長居してしまい、３分予定のところが、４分19秒。
「おにぎりなくなりました」なんて声があったので、持っていたジェルを投入。
しばらく果物くらいしか食べてないし、次の鹿島でまた補給できるし。
そして、ここだけその場ではなく、前に撮った原発（直接は写ってないはず）の写真を添付してブログ更新。


【55km（鹿島エイドまで）】
片句は50キロのエイドといっても実際の中間点はそこから800m以上走った先で、通過タイムは５時間53分49秒。
いいのか悪いのかよくわからないが、まあ比較的順調な方だろう。
ただ、この先で下りが終わって平坦になったら、急に体が動かなくなった。
あと少しで荷物の一次受け取りができる鹿島エイドなのだが、これがなかなか見えてこなくて辛い。
それと、ここまでトイレに一度も行っていなかったのだが、次のエイドこそ行こうと思ったところで、公衆トイレを発見。
飛び込んだら待ちはなく、１分15秒のロスで通過。
ただ、トイレに行ったのは後にも先にもこの１回というのはどうだったのかなあ。
ウルトラは特に行きたくなくても、行った方がいいんだろうか？
これは今後の課題だ。


トイレから先は案外あっさりと鹿島エイドに到着。
荷物は建物の中で受け取るみたいだから、その前にエネルギー補給で豆腐のお味噌汁。
ただ、あまり食欲はない。
中に入ってカバンを探し出したが、なぜか濡れている。
とりあえず腰をおろして中をあけたが、どうしたものかわからず、まずはジェルを飲んでみる。
アクエリアスを補給し、100均のレインコートを手に取るが、そもそもポンチョを使ってないから、そのまま置いておく。
アームカバーは既に取ってポケットにしまっていたので荷物に入れ、それ以外は補給なしで再び荷物をトラックに預ける。
再び食べ物のコーナーに行き、無理矢理おにぎりをほうばるが、今思えばここは無理に食べる必要はなかったかなあ。
ブログのメールも送信し、結局最大の10分を見込んだ鹿島エイドの滞在は11分36秒。


その３へつづく