とにかくひどいレースだった。
いつの間にか10時になったが、全くレースの始まった気配はない。
いつまでたっても列は進まず、なんだかんだでスタートしたのは10時20分。
辛うじてスタートロスが20分を切った程度。
それでも小出監督や千葉ちゃんを見ると、それなりにテンションは上がるというもの。
予定ではゆっくり走って、無理な追い越しはしない予定だった。
しかし、まわりはキロ7分ペースだし、わずか数キロで歩き出す人も多数。
こうなると、抜いていかないわけにはいかないが、なかなかコースがないので、無駄な体力を消耗。
もうひとつの問題は給水。
これは最初から心配していたことだが、とにかく雲ひとつない青空。
日差しがきつくて、コース全体を通して日陰というものがない。
当初の計画では、最初の数キロはペットボトルを持って走る予定だったが、走り出す前に飲みきってしまった。
案の定最初の給水となった4.2キロ地点では、行列が出来ていた。
そこはレース経験がものをいい、前の方のテーブルで辛うじて水を得た。
8.4キロも同じだった。海ほたるの折り返しとなる13.7キロ地点も無難に給水。
アクアラインを走るというのは、やはり素晴らしい。
高速道路の料金所を走って入るのは滅多に経験できないことだし、海の上を走っているかのようで、とにかく気持ちいい。
とはいえ、これがなかなかのアップダウン。
特に、海ほたるの手前は標高40メートルまで上がるので、ここを上って下りて、折り返しから再び上るのは特に厳しい。
しかも、炎天下で日差しはきつい。
なので、折り返しで水は飲んだものの、そのあとすぐに喉が渇いてくる。
それと、コース設定上、アクアライン上は撤収の関係からも給水所はつくれない。
なので、アクアライン出口後の給水所は前の給水所から距離も空いているし、絶対に外してはならない。
しかし、ここは経験がアダとなり、前の方のテーブルでとろうとしたら、なくなっていた。
一瞬戻ろうかとも思ったが、ここでも過去の経験がアダになる。
かすみがうらマラソンで味をしめた自動販売機作戦で乗り切ろうとしたのだが、この区間に限って自動販売機が見つからない。
アクアラインの上も、そんなに飛ばしてはいないが、一応それなりのペースを刻んでいただけに、給水できないことに焦る。
次の給水そのもは2キロちょっとでやってきたが、そこでバナナも一緒に取って食べると、自然と歩き出してしまった。
その場はなんとかすぐに走りだすことができたが、どうにも足が重い。
そこから1キロちょっと走ったところで再び歩き。
ものすごく足が痛いとかいうわけではないが、どうにも体がしんどい。
以降、しっかりと走り続けることはなかった。
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