2016えびす・だいこく100kmマラソン完走記（その３）

【63km（下佐陀エイドまで）】
今回のレースで一番の誤算はここからの10キロで、休憩の後だからある程度頑張るつもりだったが、うまくいかなかった。
鹿島のエイドでほとんどのリレーのチームに抜かれたのか、めっきり前後に走っている人を見かけなくなった。
一方で道は平坦でまっすぐになり、見通しがいいことで前に進んでない感じになり、上りなら歩けるという安心感もなくなった。
食事のない生馬エイドは２分の予定を１分10秒で通過したが、このあたりは本当に前後のランナーがいなかった。
基本歩道を走っているので、それはそれでいいのだが。
そして、このあたりからは時々信号に引っかかって待つこともでてきた。
ほどなく下佐陀エイドに到着し、「東京都調布市から来た○○さん」なんて声をかけていただいたが、さすがにここは食べる気がしないので、コーラだけ飲んで、ブログメールを送って、３分の予定通り３分10秒で通過。
最初はやたらと飲んだコーラだったが、途中からはスポドリやお茶が多くなった。


【74km（津ノ森エイドまで）】
ここが一番ふがいなかった問題の区間。
ずっと歩いていて、ほとんどいないはずのランナーにもかなり抜かれていた。
信号にもひっかかるし、キロ７分では頑張るはずが、キロ８分超えてるもんなあ。
広域農道を終えたあたりが食べ物のない東長江エイドで、２分の予定も58秒の滞在。
このあたりから一畑鉄道の線路沿いになるのだが、相変わらず元気が出ない。
潮目が変わったのは宍道湖に突き当たったあたりで、少し元気が出たのか、雨が降ってきたせいか、少しずつ動けるようになった。
前にセカンさんが「前に進んでいれば復活する」と言っていたが、そんな感じで、少しずつ走る時間が長くなる。
ただ、湖と一畑鉄道に挟まれた道路は歩道が狭くてデコボコ。
車道は車が水しぶきを上げるし、ちょっと走りにくい。
まあこれは90キロ以降の方がひどかったが。
それと、このあたりの区間からは同じランナーと抜きつ抜かれつが多くなった。
ほとんどの人が走り続けていないので、歩くタイミングでこうなってしまうのだが、なんか気まずい。


フォーゲルパーク駅前の簡易給水所は１分の予定も26秒で通過し、さらに宍道湖沿いをす進んで、津ノ森エイドにやってきた。
ここは何と言っても、しじみ汁があるので、じっくり座って休憩になる。
しじみ汁は本当にうまいのだが、やはりおにぎりには手が伸びない。
このエイドに入る前は小雨程度だったのだが、しじみ汁をすすっている間に雨がどんどん強くなってきた。
ブログを更新すべくスマホを触っていても、うまく操作できないくらい。
そうこうしてるうちに雨は土砂降りになり、ついに100均ポンチョを投入。
一応テントの中で装着できただけでもラッキーなタイミングだったかも。
そんなこんなで、５分と長めの滞在を設定していた津ノ森は８分36秒もいることになった。


【84km（平田町エイドまで）】
ポンチョそのものを安定した状態にするのは大変で、特にフードが難しく、帽子があったから最後はあきらめたものの、走りそのものは涼しくなって復活した気がする。
津ノ森のあとも引き続き宍道湖沿いの道だが、ペースは悪くなく、ほぼ走り続けられる。
歩道の状態が悪いのは相変わらずだが。
食べ物のない園のエイドも２分予定のところ、１分23秒で通過。
園をすぎてしばらく行くと、宍道湖から離れる。
そうなると信号に引っかかることが多くなる。
そのうち頭を使うようになって、信号の状況を見ながら、歩いたりスピードを上げたりできるようになった。
あと時計で直近のラップを見る機能があるのだが、「キロ７分30秒まで落ちたら走る」なんてルールを決めながら歩いたりしていた。
津ノ森を出た時は激しかった雨も、このあたりからは再び弱くなったのもプラス。
75キロから80キロの実走ラップはキロ６分44秒と、設定のキロ８分を大きく上回った。


もしかしたら、このままラストまで走り切れるんじゃないか、なんて勘違いもしてしまった。
しかしその好調さはあっさり終わった。
余裕があって歩きに変えたつもりだったのに、急になかなか走れなくなった。
予定のラップまで落ちてきたのに、なかなか走り出せない。
この段階でどこか特別に痛いところがあるわけでもないのに。
雨も再び強くなってきた。
そんな状態で、やってきたのが平田町エイド。
しんどくてエイドの人と何やら話をした気がするが、会話の中身は全然覚えていない。
とりあえずお水とオレンジを補給して、もともと長めの５分の設定だったが、５分29秒の滞在。
ブログのメールを送った後も、さらにエイドにいたような気がする。


その４へ続く