コース全体から考えると、折り返しの大沢インターあたりが一番傾斜が緩い。
それだけに、折り返しの手前から徐々にスピードが落ちて来たのを実感していたが、やはり上りと下りは違うもので、折り返した途端にさらにペースダウン。
特に折り返しの直前で、水溜りに突っ込んでしまった精神的ダメージもあり、ここからの辛い闘いに気持ちも萎える。
それでも一歩一歩上っていくしかない。
まだ雨はしっかり降っていて、いつかは脱ぐつもりのウインドブレーカーはグチャグチャだが、脱ぐに脱げない。
下っている時は気づかなかったが、高速道路の路面はかなり凸凹があり、水溜りも場所によって違う。
基本は車線や路肩との境界の白線の引いてあるところが走りやすそうなので、その上を進む。
25キロ地点で対向車線の往路最終ランナーとすれ違ったが、まーぶーとの差がそれほど大きくないことに驚きつつ、後ろに車とバスを従えて走るのは辛いだろうと気の毒になる。
この大会には沿道の応援というものがまるでないのだが、唯一高速道路にかかる橋の上から見物している人がいて、声をかけてもらうと嬉しいもの。
あと30キロ前後で再び10キロハイクの人と合流したが、さすがに我々が苦しそうにゆっくり上っているからか、前半よりたくさん声をかけてもらった。
それ以外は、他のランナーの苦しい様子を見つつ、ひたすら自分との闘いなのだが、不思議と歩こうとは思わなかった。
早い段階で歩いてしまうと、いつゴール出来るかわからないということもあるが、城内坂を境に走力もついてきたような気がする。
それでも、30キロ以降は傾斜がさらにきつくなり、往路で飛び跳ねるように走っていた部分は本当にきつかった。
極めつけは35キロ前後の2回のトンネルで、1キロないトンネルがなかなか終わらず、できれば高速道路でもトンネルのないところを走りたいなあ。
トンネルとトンネルの間が35キロ地点で、ここにエイドがあり、バナナを1本食べ、フィニッシュに向けてのエイド補給。
今回ジェルを持参したが、最後まで使わなかった。
給水は最初こそ待たされたのと、折り返しの手前でとったコップが空だったということがあったが、あとはスムーズ。
雨だから、そんなに喉がかわかなかったということもあるが。
食べ物は前半に袋に入ったせんべえがあり、後半は薄い饅頭とバナナ。
フルマラソンとしては必要最低限だが、途中から歩いてしまう人はもっと欲しいだろうなあ。
35キロあたりからようやく雨が止んできて、ウインドブレーカーを脱いでボケットに押し込んだが、これが重い。脱ぐんじゃなかった。
この大会の一番しんどいところは、一度ゴールの手前を通って、そこから少し上って折り返してくること。
大沢インターを折り返しとしているため、距離の調節をここでするしかないんだろうが、一度ゴールの横を通ってまた上るというのは、分かっていても辛い。
40キロ地点を過ぎて、頭ではさらに700メートル位で上りが終わるのはわかっているのだが、道がカーブになっているから、なかなか折り返しが見えてこない。
そして折り返し。21キロ以上に及ぶ長い上りが終わった。
いざ折り返して、100メートルも走ると、普通にスピードが出てくる。
そもそも最後の上りもかなり急だということがわかり、すれ違うランナーは皆目が死んでいる。
上っている時に急だと思わなかったのは、上りすぎて感覚がおかしくなっていたんだろう。
そして、折り返しから1キロちょっとをガンガン下ってゴール。
タイムは4時間6分25秒で、とにかく歩かなかったことが嬉しい。
前半下りを飛ばさなかったことで、4時間を切ることができなかったが、逆に前半飛ばしてたらバテてたろうし、30キロ以降記録を意識して地獄を見たと思う。
とりあえず、5キロごとのラップ。
~5キロ 27分53秒(102m下り)
~10キロ 25分16秒(119m下り)
~15キロ 26分30秒(110m下り)
~20キロ 27分45秒(79m下り、7m上り)
~25キロ 31分18秒(68m上り)
~30キロ 31分38秒(101m上り)
~35キロ 32分18秒(134m上り)
~40キロ 32分11秒(116m上り)
~ゴール 11分36秒(31m上り、47m下り)
大会が用意してくれないので、自分の時計による不正確なものだが、このあたりも脆弱な大会だよなあ。
とりあえず、無事終わって良かった。
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